SONY TC-RX2000T
オープン価格(¥39,800前後、2003年頃)
解説
後追い録音機能や、3スピード再生機能の装備など、録音図書を作成するために開発・設計されたマイクロホン入力搭載ボランティア専用カセットデッキ。
TC-RX2000Tは全国視覚障害者情報提供施設協会の商品化要請と企画のもとに開発されました。
モノラル・マイクロホン入力を搭載しており、朗読収録などに適したモノラル録音が可能です。
録音時には、マイクのプラグを本体前面のマイクロホンジャック(標準ジャック)に差し込むだけで、自動的にライン入力(ステレオ)から、マイク入力へ切換ります。
後追い録音機能を搭載しており、読み間違いなどで録音をやり直す時など、録音済みテープの途中から引き続いて録音ができます。
ヘッドホンで再生音を聴きながら、平衡して同じ個所を朗読し、訂正箇所に差し掛かったところで、再生から録音へ素早く動作モード移行ができます。
テープ中の無録音部分を検出・カウントし、テープに録音されている希望のチャプターを簡単に呼び出せるAMS(自動選曲)機能を搭載しています。
現在再生しているところから、前後最大30番目までのチャプターを探し出し、自動的に再生できます。
標準の4.8cm/sに加えて、2倍速(9.6cm/s)、1/2倍速(2.4cm/s)の再生が可能です。
また、標準と1/2倍速では再生スピードの調節(1~2倍)も可能です。
テープ中に約4秒間の無録音部分を作れる録音ミューティング機能や、ソニー製CDプレイヤーと組合わせてCDからの録音がリモコンでできるCDシンクロ機能、テープの冒頭に戻り自動的に再生をはじめられるオートプレイ機能、テープ中の任意の個所に戻り自動的に再生をはじめるメモリープレイ機能を搭載しています。
カセットの振動を抑えるカセットスタビライザー、パワーローディング機構を搭載しています。
また、テープ走行時間(分、秒)をデジタル表示し、テープ残量を一目で確認できる減算機能付リニア電子カウンターを搭載しています。
本体のディスプレイを消灯できるディスプレイ・オン/オフ機能を搭載しています。
録音時に使用できるカセットテープはTypeIカセットのみです。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック型式 | 4トラック2チャンネル |
ヘッド | 録再x1、消去x1 |
モーター | DCサーボモーターx1 DCモーターx2 |
ワウ・フラッター | 0.08%WRMS ±0.15%Wpeak(JEITA) |
周波数特性 | 25Hz~16kHz ±3dB(TypeIカセット、JEITA) |
歪率 | 1.8%(基準録音レベル250nWb/m、315Hz正弦波、TypeIカセット使用時、JEITA) |
SN比 | 47dB(TypeIカセット、JEITA) |
入力端子 | ライン入力(ピンジャック):1系統 モノラルマイク入力(標準ジャック):1系統 |
出力端子 | ライン出力(ピンジャック):1系統 ヘッドホン出力(ステレオ標準ジャック):1系統 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 16W |
外形寸法 | 幅430x高さ125x奥行295mm |
重量 | 4.8kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-J710 |