SONY TC-K777
¥148,000(1980年12月1日発売)
解説
ソニーが30年間培ってきたデッキ技術を総結集して開発した最高峰のカセットデッキ。
独立懸架型3ヘッド方式を採用しており、占有スペースはコンビネーションヘッドと同等で、2つのヘッドにパッドが均一に当り、なおかつアジマスの微調整ができます。
ヘッドは録音専用、再生専用とも、センダスト合金の持つ高い磁束密度と、フェライトが持つ優れた高域特性を組合わせたS&Fヘッドを採用しています。
モーターにはクォーツロックサーボD.D.を採用しており、BSLグリーンモーターの回転スピードを、クォーツロックサーボによりコントロールすることで、正確な回転特性を実現しています。
さらに、キャプスタン駆動に原理的に最も有利なダイレクトドライブ方式を採用することで、回転特性の安定度を高めています。
クローズドループ・デュアルキャプスタン方式を採用しています。
録音・再生フラットアンプを全段ツインモノラル構造にし、同時にDCアンプ構成を採用しています。
さらに、信号の流れにそった回路レイアウトを採用するとともに、ヘッドと再生アンプの間からコンデンサーを排したダイレクトカップリング、さらにデュアルFET差動2段SEPP回路にするなど、信号変調要因を極力排除しています。
電源部にはカットコアによるトランスを使用しています。
使用するテープごとに微妙に異なる補正バイアスとテープ感度をぴたりとアジャストさせるため、バイアスと録音レベルのキャリブレーション機能を搭載しています。
テープのタイプ別最大録音レベルの表示など様々な情報を総合表示する多機能ワイドレンジ・ピークプログラムメーターを採用しています。
また、走行量を分秒表示するリニア電子カウンターを搭載しています。
安定したトルクとメカニズムの信頼性を高めたマグネットクラッチを採用しています。
固定出力と可変出力を搭載しています。可変出力はインピーダンス変化の少ないアッテネーターで、ヘッドホン出力と連動しています。
また、入力端子には金メッキが施されています。
MPXフィルタースイッチを搭載しています。
バイアスとイコライザーを同時に切替える4ポジションテープセレクターを搭載しています。
オートスペース付きRec Muteやオートプレイ/メモリープレイ機能を搭載しています。
ACコードには無酸素銅線を採用しています。
別売りタイマーの使用により連続留守録音や目覚まし再生が可能です。
別売りNRプロセッサーNR-500を使用することでドルビーNR・Cタイプにも対応可能です。
別売りのワイヤレスリモコンやワイヤードリモコンを使用することで離れた場所からの操作が可能です。
また、別売りシンクロリモートコントロールユニットを使うことで、リモコン端子付プレイヤーおよびプレイバックデッキの演奏とタイミングを合わせたシンクロプレイが可能です。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
ヘッド | 録音x1 再生x1 消去x1 |
モーター | BSLグリーンモーターx2 |
SN比 | 60dB(ドルビーoff、ピークレベル、DUAD・Metallicカセット) |
周波数範囲 | 20Hz~20kHz(DUAD、Metallicテープ) |
ワウ・フラッター | 0.025%WRMS |
歪率 | 0.8%(DUAD、Metallicテープ) |
入力端子 | Line:77.5mV(-20dB)/50kΩ |
出力端子 | Line(可変):-5dBs~-29dBs(50kΩ負荷時)/10kΩ Line(固定):-5dBs(50kΩ負荷時)/10kΩ以下 Headphone:-20dBs~-44dBs(8Ω負荷時) |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 36W |
外形寸法 | 幅430x高さ105x奥行390mm |
重量 | 約9.5kg |
別売 | ワイヤレスリモコン RM-80(¥18,000) ワイヤードリモコン RM-50(¥6,000) フットリモコン RM-51(¥8,800) シンクロリモコンユニット RM-65(¥3,000) |