SONY TC-K710S
¥49,000(1995年発売)
解説
LapisやドルビーSを採用した3ヘッドデッキ。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーS NRを搭載しています。プロ用機器で使われているドルビーSRの技術を導入し、精密な信号処理を行うことでテープノイズを約1/16にまで低減しています。
さらに、NR特有の息づき現象を、音の大小や高低をきめ細かくコントロールすることで抑えこんでいます。
キャプスタンモーターの軸受けに高硬度で低摩擦係数のサファイアを使用したLapis(サファイアキャプスタンベース)方式を採用しており、安定した走行精度を長期にわたって保ちます。
回路の随所に、純度99.997%以上の単結晶状無酸素銅(ESC-OCC)線材を採用しています。
重量のあるメカデッキをフロントパネルの中央に置いたミッドシップメカシステムを採用しており、シャーシの歪による音への悪影響を抑えています。
高剛性で高比重のファインセラミックコンポジット材をカセットホルダーに使用することで振動を吸収しています。また、カセットリッドにはアルミ押出し材を使用して精度を高めています。
カセットスタビライザーを搭載しており、テープ装填と同時にカセットドア内部のスタビライザーがハーフを固定することでテープの振動を抑えこみます。また、TC-K710Sでは吸振性に優れたソルボセイン材を使用しています。
ドルビーHX-PROを搭載しており、バイアス電流を信号の周波数やレベルに応じて1千分の1秒単位でコントロールすることで、高域のリニアリティを保っています。
減算機能付きFLリニアカウンターを搭載しています。
スーパーバイアスを採用しており、バイアス信号の周波数をオーディオ信号帯域から離すことで、バイアスがオーディオ信号に与える干渉を低減しています。TC-K710Sではバイアス周波数を160kHzにアップすることでビートノイズや混変調歪を抑えています。
オートモニター機能を搭載しており、プレイボタンを押すとモニター音が自動的にソースからテープへ切替ります。
マルチAMSを搭載しており、再生中の曲を基準として前後30曲までの頭出しが可能です。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
機種の定格
型式 | カセットデッキ |
形式 | 4トラック2チャンネル |
ヘッド | 消去:1 録音:1 再生:1 |
モーター | DCサーボモーター:1 DCモーター:2 |
SN比 | 57dB(EIAJ、ドルビーNR off、メタルテープ) 80dB(ドルビーNR S、ピークレベル、メタルテープ、聴感補正) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz ±3dB(EIAJ、-20dB録音、メタルテープ) 20Hz~16kHz ±3dB(-4dB録音、メタルテープ) |
ワウ・フラッター (EIAJ) |
±0.065%Wpeak 0.045%WRMS |
歪率(EIAJ) | 1.5%(第3次高調波歪率、基準録音レベル250nWb/m、315Hz正弦波、メタルテープ) |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 17W |
外形寸法 | 幅430x高さ125x奥行295mm |
重量 | 約4.7kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-J701 |