オーディオの足跡

ハイレゾ音源配信 e-onkyo music

TC-K333ESAの画像
 解説 

ESAシリーズのスタンダードモデルとして発表されたカセットデッキ。

サイレント&クイックアクションのメカデッキをさらに高精度化するため、Lapis(サファイアキャプスタンベース方式)を採用したメカデッキを搭載しており、軸受けに高硬度で低摩擦係数のサファイアを使用したことで、剛性や耐久性を向上させています。
回転ムラの少ない3相リニアトルクBSLモーターの採用と相まって、安定したテープ走行性能を確保しています。

ヘッドの基台となるヘッドベース材に、剛性の高い亜鉛ダイキャスト(ベリック)を採用しており、不要振動を排除するとともに、アジマス精度を的確に維持することで、良好なチャンネル間の位相特性を実現しています。

モーター部の基台に、モノコック構造の亜鉛ダイキャスト(ベリック)ベースを採用しており、音圧などの外部振動によって発生する変調ノイズを低減しています。また、モーター部と基台の一体構造により、高精度で高安定な回転性能を得ています。

テープヘッドを中心に、テイクアップ側とサプライ側の双方にキャプスタンとピンチローラーを配置し、テープ走行を安定させるクローズドループ・デュアルキャプスタン方式を採用しています。これにより、ワウ・フラッター特性の向上に加えて、テープ揺れによる変調ノイズの低減を実現しています。
また、キャプスタン駆動は回転ムラが極めて少ない3相リニアトルクBSLモーターを搭載したダイレクトドライブ方式を採用しており、優れた性能を得ています。

音の純度を守るため、オーディオ回路をできる限り信号の流れに沿ったレイアウトとしています。
さらに、録音アンプと再生アンプを独立の基板にまとめて上下2段に配置することで相互の干渉を抑えています。それと同時に、全段ツインモノラルDCアンプ構成の採用で、チャンネル間の干渉を断っています。
また、電源部の強化により高音質化を図っています。

純度99.997%以上の無酸素銅で、結晶粒界の殆ど無い単結晶状のESC-OCC線材を要所に採用しています。

一般的に3ヘッドデッキでは同時録再の際に再生ヘッドを経由して挿入するバイアス信号をインダクター(コイル)を使って防いでいます。しかし、インダクターはバイアス信号を排除する反面、信号経路に直列で接続されるため音質に悪影響を与えていました。
そこで、信号経路にコイルやコンデンサーを介さないアクティブ型のGICバイアスフィルターを採用することでバイアス信号を効果的に排除しています。

再生イコライザーアンプ部は、信号増幅をディスクリートFET+OPアンプの2段構成としており、初段のFETでノイズを抑え、次段のOPアンプで信号を増幅しています。これにより高音質とローノイズの両立を図っています。

システムコントロール系の信号電流が僅かにオーディオ系に流れることで音質劣化が発生するのを防ぐため、システムコントロール系の信号経路に、低消費電力動作が可能なC-MOSバッファを使用しています。これにより信号の電流値を1/10000程度に押さえ、オーディオ信号への悪影響を防いでいます。

シンプルな信号経路で録音が可能なCD録音専用の入力端子を搭載しています。

ミッドシップドライブ・システムを採用しており、メカデッキと電源部をシャーシ中央に配置し、その左右両サイドにコントロール回路部とオーディオ回路部を分離配置しています。これにより、4個の脚部にほぼ均等な重量がかかる良好なウェイトバランスを実現しています。
また、シャーシ内部を3分割するインナーシャーシを採用することで、トータルの剛性を高めるとともにブロック間の電磁気的干渉を排除しています。

カセットホルダーに高剛性・高比重のファインセラミックコンポジット材を採用しており、高い剛性によって振動を抑えています。
また、カセットリッドにはアルミ押出し材を使用することで精度を高めています。

カセットスタビライザーを搭載しており、テープがメカデッキに装填されると同時に、カセットドアの内側に設けられたスタビライザーがカセットハーフをしっかり固定し、テープの振動を抑えます。
特にESシリーズでは、フリーアクションのホールディングアーム、スタビライザーには新素材ソルボセインを採用することで、有害な振動を吸収し変調ノイズの発生を防止しています。

ヘッドには、アモルファス磁性合金の特性を生かしたレーザーアモルファスヘッドをベースに、ヘッド巻線に高純度無酸素銅PC-OCCを採用したPC-OCC巻線レーザーアモルファスヘッドを採用しています。

パッドプレッシャーリダクション方式を採用しており、ヘッドの表面に凸状のせり出し部分を設け、これがテープ走行方向左右のパッド両端部に当るようにし、余分なパッドの圧力がかからなくしています。
この方式は特にクローズドループデュアルキャプスタンのメカデッキで効果的に働き、ループ内のテンションコントロールを主体とした理想的なテープコンタクトを実現しています。

ドルビーHXプロを搭載しており、実効バイアス量を1/1000秒単位で最適値にコントロールすることでオーバーバイアスを防ぎ、高音域のリニアリティを高めてます。

スーパーバイアスを採用しており、バイアス信号の周波数を大幅にシフトアップすることでオーディ信号との周波数差を拡大し、相互干渉によるビートノイズや混変調歪の発生を抑えています。

内蔵オシレーター(発振器)により、使用するテープに合わせてバイアス値を約±20%の範囲で微調整できるバイアスキャリブレーション機能を搭載しています。また、テープ感度による録音・再生のレベル差を無くす録音レベルキャリブレーション機能を搭載しています。

電源ケーブルには耐久性にも優れたキャプタイヤケーブルを採用しています。このケーブルは極性表示が付いており、各コンポとの極性合わせが可能です。

CDシンクロ録音機能を搭載しており、ソニーのリモコン対応CDプレイヤーと組み合わせることでCDからデッキへの録音が手軽に行えます。

時間とリンクする分秒表示のFLリニア電子カウンターを採用しています。
残り時間がわかりやすい減算機能を搭載しています。

再生時の操作をシンプル化したオートモニター機能を搭載しており、プレイボタンを押すと自動的にSOURCEポジションからTAPEポジションに切替ります。また、オートとマニュアルの選択が可能です。

音楽信号のピーク値をリアルタイム表示するとともに、ピークホールド機能も搭載したピークレベルメーターを搭載しています。

ディスプレイモードスイッチを搭載しており、全点灯、カウンターのみ部分点灯、消灯の3モードに切替可能です。

AMS(オートマチックミュージックセンサー)を搭載しており、前後の曲の頭出しが素早く行えます。
ESシリーズではワンタッチ操作で使いやすさを高めています。

オートスペースREC MUTE機能を搭載しており、録音時もしくは録音ポーズ時にREC MUTEボタンを押すと自動的に約4秒間無音状態を記録し、その分だけテープを送って一時停止します。

パワーローディングを採用しており、カセットドアを閉じる事無く、プレイや早送り/巻戻しなどの操作ボタンを押すだけで自動的にカセットがメカデッキにローディングされ、各動作モードに素早く移行します。
この一連の動作はリモコン操作時も同様に行います。

ゴールドとブラックの2種類のバリエーションがありました。

各色のモデルに対応したワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 カセットデッキ
キャプスタン軸受け サファイアベアリング:1
ヘッド 消去:1
録音:1
再生:1
モーター リニアトルクBSL D.D.モーター:1
DCモーター:2
SN比 57dB(EIAJ、Dolby off、規定録音レベル、ES・IVカセット)
76dB(Dolby NR C、最大録音レベル、ES・IVカセット)
周波数特性 15Hz〜22kHz ±3dB(EIAJ、ES・IVカセット)
周波数範囲 10Hz〜23kHz(EIAJ、ES・IVカセット)
ワウ・フラッター
(EIAJ)
±0.04%Wpeak
0.022%WRMS
歪率 1.3%(第3次高調波歪率、250nWb/m、315Hz、ES・IVカセット)
消費電力 24W
外形寸法 幅470×高さ140×奥行380mm
重量 12kg
付属 ゴールド:ワイヤレスリモコン RM-J703
ブラック:ワイヤレスリモコン RM-J701