SONY TC-FX66
¥59,800(1981年10月発売)
解説
リニア電子カウンターやドルビーNR・Cタイプを搭載したカセットデッキ。
ノイズリダクションシステムとしてドルビーNR・Cタイプを搭載しています。
Cタイプでは、Bタイプの3倍に相当するノイズ改善を実現しており、息づき現象と呼ばれるブリージングを抑えこんでいます。また、テープの高域特性を改善し、同時に過飽和による歪を提言する回路を搭載しており、テープの飽和レベルを9kHzで約4dB向上させています。
従来のドルビーNR・Bタイプも搭載しています。
減算機能も採用したリニア電子カウンターを搭載しており、ゼロリセットを基点にしてそれより前をマイナス表示する事ができます。
その時点での最大値を約4秒間保持するピークホールドと一瞬一瞬の信号レベルを同時に表示するダブルインジケーション方式のピークプログラムメーターを搭載しています。
録音ボリュームには100mm長のロングスライドボリュームを採用しています。
キャプスタン駆動用モーターには、優れた回転精度と安定性を持つDCサーボモーターを採用しています。また、リール駆動用には専用のハイトルクモーターを採用しています。
キャプスタンのフライホイールにはデッドニング処理を施し、共振を防ぐなどの処理が施されています。
録再ヘッドには、センダスト合金の飽和磁束密度の高さとフェライトの高域特性の良さを持つS&Fヘッドを搭載しています。
また、消去ヘッドにはマグネフォーカス4ギャップF&Fヘッドを採用しています。
再生用アンプ部とヘッドをダイレクトカップリングすることで、コンデンサーの介入による音質劣化を排除しています。
また、オーディオ回路は全てDCアンプ構成にし、低音域の安定性を向上させています。
電源部はFETバッファ回路で相互干渉を防いだ±2電源方式を採用しています。
メモリーストップ・プレイや、テープストップまで巻き戻し自動的に再生を開始するオートプレイ機能を搭載しています。
テープの種類に合わせたバイアス値とイコライザー値を同時にセレクトできる4段テープセレクターを搭載しています。
オートスペース付きRec Mute機能を搭載しています。
別売りタイマーにより連続留守録音/目覚まし再生が可能です。
Line/Mic自動入力切替え機能を搭載しています。
別売りのリモコンユニットにより離れた場所から操作が可能です。
また、シンクロリモコンユニットの使用により、プレイヤーおよびプレイバックデッキとのシンクロプレイが可能です。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ | |||||||||||||||||||||||||
ヘッド | 録再x1 消去x1 |
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モーター | キャプスタン用x1 リール用x1 |
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SN比 |
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周波数特性 | 30Hz~17kHz ±3dB(DUAD、Metallicテープ) | |||||||||||||||||||||||||
ワウ・フラッター(EIAJ) | ±0.06%W Peak(0.04%WRMS) | |||||||||||||||||||||||||
歪率 | 0.5%(DUADテープ、EIAJ) 1.0%(DUAD、Metallicテープ) |
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最小入力レベル/インピーダンス | ライン:77.5mV(-20dB)/50kΩ マイク:0.25mV(-70dB)/Low |
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出力レベル/インピーダンス | ライン:-5dB(50kΩ負荷時)/10kΩ以下 ヘッドホン:-28dB(8Ω負荷時)/Low |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz | |||||||||||||||||||||||||
消費電力 | 24W | |||||||||||||||||||||||||
外形寸法 | 幅430x高さ105x奥行275mm | |||||||||||||||||||||||||
重量 | 5.5kg | |||||||||||||||||||||||||
付属 | 接続コードx2 ヘッドクリーニング棒 |
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別売 | ワイヤレスリモコン RM-80(¥18,000) ワイヤードリモコン RM-50(¥6,000) フットリモコン RM-51(¥8,800) シンクロリモコンユニット RM-65(¥3,000) |