SONY TC-FX500R
¥54,800(1982年頃)
解説
AMS(オートマチック・ミュージック・センサー)やオートブランクスキップ機能を搭載したオートリバースデッキ。
オートブランクスキップ機構を搭載しています。
この機能をONにすると、再生モードのとき、長い無信号部分が続けば次の曲まで自動的に早送りし、改めて再生スタートします。
AMS(オートマチック・ミュージック・センサー)を搭載しており、前後の曲の頭を素早く探し出し、自動的に演奏を開始します。
また、ノーマル方向のみのオートプレイも可能で、テープを巻き戻し、一旦停止した後、自動的に再生スタートをします。
ノーマル方向、リバース方向とも均一な音質を得るため、ロートバイラテラル(回転)ヘッド方式を採用しています。
この方式は、ヘッドが走行方向に応じて180゜回転するため、テープのトラックとヘッドのギャップが往復とも同一チャンネルになります。さらに、リバース機でありながら、走行方向によるL/Rch切替えスイッチが不要となり、往復でほぼ均一な特性が得られています。
ヘッドにはレーザーアモルファスヘッドを採用しています。
アモルファスは、水やガラスのように特定の結晶構造をもたない非結晶合金で、高い磁束密度と優れた磁気リニアリティを持っています。このアモルファスを磁気ヘッドのコア材に使用し、レーザー加工技術を応用することで、優れたヘッドを実現しています。
ノイズリダクションシステムとして、ドルビーNR・Bタイプに加え、ドルビーNR・Cタイプを搭載しています。
使用するテープを、Type-I(ノーマル)か、Type-II(CrO2)、Type-IV(メタル)か、自動的に判別し最適ポジションにセットするオートテープセレクターを搭載しています。セットされたテープタイプはLEDインジケーターで表示されます。
また、違うポジションがセットされた場合は、テープセレクターによって正しいポジションに切替えができます。
4秒間の無音録音を行った後、自動的に録音スタンバイになるオートスペース付きRec
Mute機能を搭載しています。
ロングストロークスライドRecボリューム、LEDピークレベルメーター、ディレクションインジケーター、高出力ヘッドホン端子、マイクロホン入力端子を搭載しています。
別売りオーディオタイマーを使用することで、連続留守録音や目覚まし再生などが可能です。
別売りのワイヤレスリモコンやワイヤードリモコン、フットリモコンにより、離れた場所からの操作が可能です。
また、別売りのシンクロリモコンユニットを使用することで、ソニーのリモコン端子付きプレイヤーやプレイバックデッキとのシンクロプレイが可能です。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック形式 | 4トラック2チャンネル |
ヘッド | 録再:レーザーアモルファス 消去:センダスト |
モーター | キャプスタン/リール用:DCサーボモーター |
SN比 | 55dB(EIAJ) 58dB(Dolby off、ピークレベル、メタルテープ) 71dB(Dolby NR C type) |
周波数特性(EIAJ) | 30Hz~17kHz ±3dB(メタルテープ) |
周波数範囲(EIAJ) | 20Hz~18kHz(メタルテープ) |
ワウ・フラッター(EIAJ) | ±0.07%Wpeak 0.05%WRMS |
歪率(EIAJ) | 0.5%(DUADカセット) |
入力端子 | マイク Line in リモコン |
出力端子 | Line out ヘッドホン |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 11W |
外形寸法 | 幅430x高さ105x奥行275mm |
重量 | 4.7kg |
付属 | ステレオ接続コード2本 ヘッドクリーニング棒 |
別売 | ワイヤレスリモコン RM-70(¥7,000) シンクロリモコンユニット RM-65(¥3,000) |