SONY TC-560D
¥75,000(1969年頃)
解説
リバースメカニズムを搭載したステレオテープデッキ。
リバースメカニズムとしてESP(Electronic Sensory Porception)方式を採用しています。
この方式では、テープの無音部分をヘッドが感知し、8秒間持続すると自動的に逆転する純電気的方法となっています。信号検出は3,4トラックから行い、逆転した場合でも2-4トラック側の冒頭部分が切れません。
メカニズム部にはDCサーボモーターを搭載しています。
このサーボモーターは同軸の周波数発電機とサーボアンプによって回転速度の変化を補正しています。これにより、電源電圧の変動やテープ負荷による回転の変動が無く、回転ムラを低減しています。
テープがかけやすい引き込み式ピンチローラー機構(エスカレート・ドライブ)を採用しています。
正方向、逆方向ともテープが引っぱられるダブル・キャプスタン方式を採用しています。
テープとヘッドとの圧着はパッドではなくバックテンションによって行われています。
アンプ部は2SC401を25個使用し、全31石のオールシリコンソリッドステート構成となっています。
高低2段の出力切換ができるステレオヘッドホンジャックを搭載しています。
高域ノイズをカットするノイズサプレス・スイッチを搭載しています。
4桁のワンタッチ復帰式テープカウンターを搭載しています。
自動復帰式一時停止レバーと自動停止スイッチを搭載しています。
水平位置と垂直位置のどちらの状態でも使用できます。
木製キャビネットを取りはずすことで、他のコンソール等に組み込むことができます。
プラスチックの透明カバーが付属しています。
別売の専用接続コードを使用することで、自動車のバッテリーで動作させることができます。
専用アダプターにより再生時のテープ速度を変化できます。
機種の定格
型式 | テープデッキ | ||||
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル | ||||
テープ速度 | 19cm/s、9.5cm/s、4.8cm/s | ||||
使用リール | 最大7号 | ||||
録音補償特性 | NAB規格 | ||||
録音バイアス | 交流85kHz | ||||
入力 | Mic:600Ω、最大感度-72dBs(0.19mV) Line:約100kΩ、最大感度-22dBs(61mV) |
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出力 | Line:100kΩ、0dBs(0.775V) Headphone:8Ω、-29dBs/-38dBs(28mV/10mV) |
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録再コネクター | 入力:10kΩ、最大感度-62dBs(0.6mV) 出力:10kΩ、レベル0dBs(0.6mV) |
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ワウ・フラッター | 19cm/s:0.15%以下 9.5cm/s:0.2%以下 4.8cm/s:0.35%以下 |
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周波数特性 | 19cm/s:20Hz~21kHz 50Hz~17kHz ±3dB 9.5cm/s:20Hz~15kHz 4.8cm/s:20Hz~8kHz |
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歪率 | 基準レベルで2.5%以下 | ||||
S/N | 52dB以上 | ||||
クロストーク | トラック間:50dB以上 チャンネル間:45dB以上 |
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消去率 | 60dB以上 | ||||
早送り巻戻し時間 | 2分20秒以内(標準100テープ) | ||||
使用半導体 |
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電源 | AC100V、50Hz/60Hz DC12V |
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消費電力 | 16W | ||||
外形寸法 | 幅415x高さ183x奥行392mm | ||||
重量 | 約13kg(本体のみ) | ||||
付属 | リール:R-7Ax1 接続コード:平行シールド線(RK-56)x2 ヘッドクリーニングリボンx1 ダストカバーx1 リールキャップx2 |
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別売 | 自動車専用接続コード DCC-2A(¥3,200) 専用アダプター RM-6(¥1,850) |