SONY TC-540
¥78,000(1969年頃)
解説
ステレオ録音・再生が可能なテープコーダー。
本体内部には10x20cm口径のバッフル型低音用スピーカーを2個内蔵しています。また、10cm高音用サテライトスピーカーが2個付属しています。このサテライトスピーカーは、方向感が調節できるよう3.2mまで離すことができます。
アンプ部にはオールシリコントランジスタ構成のOTLアンプを採用しています。このアンプ部には高域と低域を独立して調整できるトーンコントロールを搭載しています。
19cm/s、9.5cm/s、4.8cm/sの3スピードに対応しています。
エスカレート・ドライブ機構を採用しており、テープをかける際にピンチローラーがストップの位置で下がるため、ワンタッチでテープがセットできます。
誤操作によってテープを消去してしまうのを防止するため、録音操作部にはカバーができるように設計されています。
テープとヘッドの接触面で起こる微振動を吸収する振動防止ローラーを搭載しており、振動によって生じる歪を低減しています。
テープが終わると自動的に停止するオートストッパーを搭載しています。
垂直・水平いずれでも使用できます。
ワンタッチで復帰できるテープカウンターを搭載しています。
7型テープをかけたまま蓋をすることができます。
サウンド・オン・サウンド機能を搭載しており、1チャンネルを再生用、2チャンネルを録音用(または逆)として同時に使えます。
パブリック・アドレス機能を搭載しています。
録音ボタンを押してスピーカーモニターとすると拡声装置(マイクロホン・アンプ)として使用することができます。また、FMラジオ等からも覚醒することができます。
録再コネクター端子を搭載しています。
バイノーラル・モニター用のヘッドホン端子を搭載しています。
ヘッドにはソニー2ミクロンヘッドを採用しています。
高域をカットできるノイズサプレススイッチを搭載しています。
スピーカーモニターの音量を調整できます。
機種の定格
型式 | テープデッキ |
トラック形式 | 4トラック・2チャンネル |
テープ速度 | 19cm/s、9.5cm/s、4.8cm/s |
使用リール | 最大7号 |
録音可能時間(S7-180テープ使用時) | 19cm/s:片側45分、往復1時間30分 9.5cm/s:片側1時間30分、往復3時間 4.8cm/s:片側3時間、往復6時間 (モノラルテープ時はそれぞれ2倍) |
ワウフラッター | 19cm/s:0.09%以下 9.5cm/s:0.12%以下 4.8cm/s:0.16%以下 |
最大出力 | 5W+5W、10W |
ダイナミックパワー | 10W+10W、20W |
スピーカー | 低域用:10x20cmx2 高域用:10cmx2 |
入力端子 | Mic:0.19mV/600Ω Line:0.078V/100kΩ 録再コネクター |
出力端子 | Line:100kΩ 外部スピーカー:8Ω ヘッドホン:8Ω |
周波数特性 | 19cm/s:30Hz~20kHz 9.5cm/s:30Hz~13kHz 4.8cm/s:30Hz~10kHz |
S/N | 50dB以上 |
歪率 | 2% |
録音補償特性 | JIS(NAB)規格 |
使用半導体 | トランジスタ:24個 ダイオード:8個 |
電源 | AC100V/110V/117V/125V/220V/240V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 65W |
外形寸法 | 幅500x高さ252x奥行391mm |
重量 | 約19kg(本体のみ) |
付属 | マイクロホン F-96ダイナミック型x2 録音済みステレオテープ(7号)x1 リール(7号)x1 録音コード RK-74x2 オイルx1 接着テープx1 ヘッドクリーニングリボンx1 リールキャップx2 電源コードx1 |