オーディオの足跡

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SCD-555ESの画像
 解説 

上級機の設計思想を継承したESシリーズのSACDプレイヤー。

基本的な回路構成はSCD-777ESと同じで、ACPシステム、S-TACTパルスジェネレーター、カレントパルスD/Aコンバーター、GIC型アナログローパスフィルターで構成されています。

光学ピックアップに新開発の1レンズ2レーザーピックアップを採用しています。
このピックアップはSACD用の発光波長650nmのレーザーダイオードとCDなど用の発光波長780nmのレーザーダイオードをそれぞれ専用に配置した構成となっており、レンズ系は共用し、再生するディスクに合わせて発光するレーザーダイオードを切り換えています。
このピックアップ構造はピックアップ部全体が小型に設計でき、回路もシンプル化が図れるという特長を持っています。これにより音を汚す原因となるレンズ部を制御するサーボ電流も減少させています。

光学ピックアップを支えるベースユニットは新開発の高剛性ドライブユニットを採用しており、剛性を高めることで外部振動に対して強くなっており、サーボ電流を減少させています。

電源部にはツイントランス構成を採用しており、オーディオ系用とデジタル・制御系用にトランスを分けることで回路間の相互干渉を排除しています。また、電源トランスには漏洩磁束と振動の少ないRコアトランスを採用しています。

シャーシ構造には改良型FBシャーシを採用しています。
FBシャーシでは十分な強度と厚みを持ったメタル材を使用し、外周を取り囲むフレーム(Frame)と前後に渡したビーム(Beam)で結合することでシャーシ全体を1つの箱として強固に固めています。
SCD-555ESに採用された改良型FBシャーシではビームとリアパネルシャーシを直接結合せず、ビーム端を内部に渡したインナーシャーシで結合してからリアパネルに点接点で結合する構造としています。これによりビームからリアパネルに掛かる締め付け圧が均一となり、ビーム鳴きを効果的に抑えています。
また、フロントパネルシャーシとサイドパネルシャーシとの接合部には新たに三角形の補強板を設置しています。

インシュレーターにはシャーシとの接合部に銅板を用いた偏心インシュレーターを採用しています。
偏心型であることに加え、異種金属の接合によって振動低減効果も獲得しています。

ACインレット方式を採用しています。

削り出しピンジャックを採用しています。

ワイヤレスリモコンが付属しています。

機種の定格
型式 SACDプレイヤー
周波数特性
SACD:

CD:
2Hz~100kHz
2Hz~50kHz -3dB
2Hz~20kHz(EIAJ)
ダイナミックレンジ
SACD:
CD:
105dB以上
100dB以上(EIAJ)
全高調波歪率
SACD:
CD:
0.0012%以下
0.0017%以下(EIAJ)
ワウフラッター 測定限界以下
デジタル出力 光:-18dBm
同軸:0.5Vp-p
※CD再生時のみ
アナログ出力 アンバランス:2Vrms
ヘッドホン:10mW/750Ω
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 22W
外形寸法 幅430x高さ125x奥行375mm
重量 約26kg
付属 ワイヤレスリモコン RM-SX90