オーディオの足跡

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PS-X30Aの画像
 解説 

基本性能を追い込みながらフルオート機構を搭載したレコードプレイヤーシステム。

DCモーターの宿命ともいえるトルクむらを追放するため、ブラシもスロットも必要としないシンプルなリニアBSL(スロットレス)モーターを搭載しています。コギングの原因となるスロットを追放したため、トルクむらを極めて少なく抑えており、滑らかで静かな回転を実現しています。
さらに、効率が良いため高トルクが得られ、信頼性、耐久性も向上しています。

サーボ系の速度検出部には、ソニーマグネスケールの精密計測技術を導入して開発したマグネディスク速度検出方式を採用しています。
この方式では、回転面積が広範囲にとれるターンテーブル外周部の内壁に磁性体をコーティングし、ここに512波の検出信号を着磁し、これをマルチギャップヘッドで平均値検出してサーボ系に制御指令を送っています。
また、33・1/3rpm時に約284Hzという高い発生信号周波数を持っているため、フラッター成分の中でも比較的高い周波数までサーボ補償が可能となっています。

アームパイプには剛性を大きく高めた特殊アルミ合金を採用しており、曲げ強度の大きいJ字型を採用することにより、従来のアルミパイプの約8倍の剛性を得ています。また、ネックシリンダー部から軸受部まで一体構造とすることで、余分な接合部を無くし、接合のガタから生じる共振要因を追放しています。

軸受部では、ボールベアリングによるガタを防ぐため、一本のストレート軸で支えるロングスパン軸受けシャフトを採用しており、動作点のブレを最小限に抑えています。
また、ピボット軸には直径5mmの焼入れ超硬合金をテーパー状に鏡面仕上げして採用しており、精密ラジアルベアリングとのコンタクトを良くすると同時に、剛性の高い支持を図っています。

キャビネットには金属に比べ内部損失が大きく、高精度で強度が多き構造が容易に得られるSBMCを採用してます。さらにインシュレーターには高さ調節が可能なゲル状高粘弾性物質をゴムカップに充填した大型インシュレーターを採用し、振動を低減しています。

PS-X40に搭載したものと全く同じフルオート機構を搭載しています。
トーンアームやメカニズムの保護を考慮したアームリミッター機構や、連続した動作指示に応答する電子メモリー、クイックアクション、フロントコントロールなどの機能を搭載しています。

カートリッジにはMM型カートリッジXL-15を採用しています。

機種の定格
型式 D.D.フルオートプレイヤーシステム
<ターンテーブル部>
ターンテーブル 31.3cmアルミダイキャスト 1.2kg(ゴムシート含む)
ワウ・フラッター 0.03%wrms
起動特性 1/2回転以内(33・1/3rpm時)
SN比 70dB(DIN-B)
<トーンアーム部>
有効長 216.5mm
全長 300mm
針圧調節範囲 0~3g(0.1g間隔)
シェル自重 10.5g(SH-145)
使用可能カートリッジ自重範囲
(シェル自重含)
12g~19g
18g~24.5g(補助ウェイト使用)
<カートリッジ部>
カートリッジ MM型(XL-15)
周波数特性 10Hz~30kHz
出力電圧 4mV(1kHz、5cm/s、45゜)
0.6milダイヤ針
自重 5.2g
<総合>
外形寸法 幅445x高さ145x奥行400mm
重量 約7kg
付属 45回転アダプター
補助ウェイト
ヘッドシェル(SH-145)
カートリッジ(XL-15)