SONY PS-FL77
¥49,800(1983年発売)
解説
バイオトレーサーを搭載したリニアトラッキング方式フルオートプレイヤー。
電子制御のトーンアームであるバイオトレーサーを採用しており、低域での共振を抑え、混変調歪やクロストークを改善しています。さらにレコードのソリや偏芯にも優れた追随性を得ています。
リニアトラッキング方式を採用しており、速度センサーにより微妙なアームのトラッキングエラーを検出し、駆動用モーターにフィードバックすることにより、オフセットトーンアームに比べ、トラッキングエラーを10分の1まで低減しています。
回転系にはリニアBSLモーターを採用しています。
スタートボタン一つで、ターンテーブル部が収納され演奏が始まるフルオート機構を採用しています。
ターンテーブル部を引出してのマニュアル操作も可能です。
リピート動作はアームがレスト位置まで戻らずにレコード盤の頭からすぐに演奏を再開するクイックリピート機構を採用しています。
自動的にレコードサイズを選択し、トーンアームが正確にリードインする光電子ディスクサイズセレクターを採用しています。
また、レコード盤をセットしないでスタートボタンを押してもトーンアームは降下せず、針先を痛めない安全機構を搭載しています。
針先が降りきるまで出力をカットし、レコード盤と針先が接触した際のノイズを無くすミューティング機構を搭載しています。
ターンテーブル部のローディング中に、障害物で動作が妨害された場合、約10秒停止した後、元の位置に戻る安全設計が採用されています。
カートリッジ交換が容易な統一規格のプラグイン式シェルコネクターを採用しています。
また、カートリッジには統一規格に基いた自重、針圧、シェルプラグ設計のハイコンプライアンスMM型カートリッジのXL-250Gを装備しています。
キャビネットには、強度が高く十分な内部損失を持つSBMC材を採用しています。
パワースイッチ以外の全ての操作はシートキースイッチによるオールフェザータッチオペレーションを採用しています。
別売りのシンクロリモコンによってソニーのカセットデッキとのシンクロプレイが可能です。
機種の定格
型式 | D.D.フルオートプレイヤーシステム |
<ターンテーブル部> | |
ターンテーブル | 29cmアルミダイキャスト |
ワウ・フラッター | 0.03%WRMS(回転系) |
起動特性 | 2/3回転以内(33・1/3rpm時) |
SN比 | 75dB(DIN-B) |
<トーンアーム部> | |
トーンアーム | リニアトラッキングバイオトレーサー(電子制御トーンアーム) |
有効長 | 100mm |
全長 | 170mm |
針圧 | 1.25g固定 |
<カートリッジ部> | |
カートリッジ | MM型(XL-250G、プラグインコネクタータイプ) |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
出力電圧 | 5mV |
針 | 0.6mil円形ダイヤモンド |
自重 | 6.0g |
交換針 | ND-250G(¥3,500) |
<総合> | |
外形寸法 | 幅355x高さ90x奥行370mm |
重量 | 7.0kg |
付属 | 45回転アダプター カートリッジ(XL-250G) |