SONY PS-1200
¥50,000(1968年頃)
解説
ランブルレス・ターンテーブルTTS-3000の性能をそのまま受け継ぎ、ソニー独自のSMDを最初に応用したセミ・オート機構を盛り込んだサーボマチックターンテーブル・システム。
動力源に超低速回転の直流サーボモーターを採用しています。
これにより、ACモーターでは避けられない、電源周波数(50、60Hz)とその倍数の振動が発生しません。また、回転をいくらでも低くとれるため、振動、ノイズを低減できます。
そして、サーボにより回転が制御されるため回転ムラも無く、負荷などの外的要因によって定速性が崩れないなどの数々のすぐれた効果が発揮されています。
磁気を鋭敏に感じるダイオード、SMD(ソニー・マグネト・ダイオード)をオートリターンの検出部に使用しています。純電気的な検出のため、針先に側圧がかからずスムーズに動作しています。
また、押しボタン式の純電気的オートカット機構を採用しています。
速度切換、速度調節が全て電気的に行え、メカニズムがシンプルで安定度、耐久性に優れた設計となっています。
ターンテーブルと一体第キャストによる反射式大型ストロボスコープがつけられ、回転数の正確なチェックが出来ます。
モーターとターンテーブル間はベルトにより駆動されています。
カートリッジにはIM型を使用し、針は追従性と再生能力に優れた0.5ミルのダイヤ針がついています。
インサイド・フォース打消し装置つきスタティック・バランス方アームを採用しています。
針圧0~3gで0.5g目盛つきです。
シリコン・オイル・ブレーキによるアームリフターによりプレイできるため、針先、カートリッジをいためる心配はありません。
機種の定格
型式 | ランブルレス・サーボマチック・ターンテーブル・システム |
<トーンアーム部> | |
型式 | スタティックバランス型(インサイドフォースキャンセラー付) |
アーム有効長 | 230mm |
オーバーハング | 14mm |
トラッキングエラー | 1゜24' |
針圧 | 0g~3g(0.5gステップの目盛) |
シェルの取付 | ユニバーサル型プラグイン方式 |
シェルの重量 | 11g |
取付可能カートリッジ重量範囲 | 4.5g~11g |
<カートリッジ部> | |
型式 | IM型ステレオカートリッジ(VM-11G) |
出力 | 4mV |
負荷インピーダンス | 50kΩ |
周波数特性 | 10Hz~20000Hz |
セパレーション | 30dB(1kHz) 25dB(10kHz) |
コンプライアンス | 20x10-6cm/dyne |
最適針圧 | 2g |
針 | 0.5milダイヤ針 |
交換針 | Sony ND-115G |
<総合> | |
ターンテーブル | 30cmアルミ合金ダイキャスト0.9kg |
回転数 | 33・1/3rpm、45rpm |
速度調整範囲 | ±4%(ミラー式ストロボスコープ付) |
起動特性 | 0.5秒以内 |
ワウフラッター | 0.08%rms以下 |
S/N | 47dB |
ターンテーブル上下動 | ±0.1mm以下 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
外形寸法 | 幅490x高さ180x奥行413mm |
重量 | 9.5kg |
付属 | 45rpmアダプターx1 ソニーオイルx1 ドライバーx1 |
別売 | カウンターウエイト CW-12(適合カートリッジ重量範囲:8.5g~20g) シェル SH-120(11g以内) |