SONY MDS-JE770
オープン価格(¥45,000前後、2001年6月21日発売)
解説
グループ機能を新たに搭載したMDデッキ。
ATRAC用DSP Type-Rを採用しています。
このDSPは従来のATRAC用DSPの2倍にあたる信号処理能力を持つDSPで、余裕ある処理能力を「音楽表現上重要なのに見落とされがちだった微小信号の発見」に振り分け、発見された信号をより原音に近く再現できるようビット数(データ量)を割り振り直しています。これにより限られたビット数を無駄なく使い、より高音質な録音を可能としています。
録音したディスクは従来のデッキやプレイヤーでも再生が可能です。
MDLPモードを搭載しており、長時間ステレオ録音が可能です。
MDLPモードはATRAC3という圧縮技術を用いており、より効率よく圧縮を行う事でディスク標記時間の2倍や4倍のステレオ録音が可能です。
グループ機能を搭載しています。
この機能はPCのフォルダ機能に近いもので、MDに録音した曲をグループに分けてディスク内で管理し、再生したり録音・編集が行えます。
MDLPモードで複数枚のCDを収めたMDを作った場合などに活用できます。また、グループ内の曲の追加や削除、分割といった編集も可能です。さらに再生時にはグループごとスキップさせる事も可能です。
グループ機能を使って録音したMDはグループ機能対応機器で使用できます。ただし、機器によってグループ機能の動作がMDS-JE770と異なる場合があります。また、グループ機能に非対応の機器でも再生は可能ですがグループの管理はできません。
S.F(Scale Factor)エディット機能を搭載しています。
この機能では曲毎に録音レベルが不揃いになったディスクを後から再調整できます。さらに、曲のフェードイン/アウトも可能となっています。
D/A変換部にはハイブリッド・パルスD/Aコンバーターを搭載しています。
また、A/D変換部には24ビットデルタシグマA/Dコンバーターを搭載しています。
サンプリングレートコンバーターを搭載しています。
ピッチコントロール機能を搭載しています。
※この機能ではピッチを上げる事はできません。
電源回路、オーディオ回路、コンデンサーなどの主要パーツのブラッシュアップが行われています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
別売りキーボード(KB-10)や市販のDOS/Vパソコン用キーボード(PS/2端子)を用いてタイトル文字入力やディスク編集、基本操作が行えます。
PCリンクに対応しており、別売りのパソコン接続キット(PCLK-MN10A)を用いて手持ちパソコン内の音楽のMDへの録音やディスク編集、ラベル作成が行えます。
PCLK-MN10Aアプリケーションソフト上ではグループ機能には対応していません。
機種の定格
型式 | MDデッキ |
周波数特性 | 5Hz~20kHz ±0.3dB |
ダイナミックレンジ | 96dB以上(再生時) |
SN比 | 98dB以上(再生時) |
全高調波歪率 | 0.006%以下(再生時) |
ワウ・フラッター(再生時) | 測定限界(0.001%W・peak)以下 |
入力端子 | ライン:1系統 光デジタル:2系統 |
出力端子 | ライン:1系統 光デジタル:1系統 ヘッドホン:1系統 |
PC Link端子 | 搭載 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 11W |
外形寸法 | 幅430x高さ95x奥行285mm |
重量 | 約3.1kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-D10J |
別売 | カタカナ入力専用リモートコマンダー RM-D20P(¥7,500) キーボード KB-10(¥6,000) |