SONY MDS-JE500
¥59,000(1996年発売)
解説
ワイドビットストリーム技術などの音質重視設計を投入したMDデッキ。
ミニディスクの音質を向上させるためワイドビットストリーム・テクノロジーを投入しています。
これは、新開発のATRAC用デジタル処理LSIをキーデバイスとして、A/D変換部やサンプリングレートコンバーター、D/A変換部まで、デジタル信号処理をオーバー16ビットの精度で行い、微小レベルの音楽信号の再現力を高めています。
さらに、アナログ回路には高品質ケミカルコンデンサーを採用し、センターメカマウントシステムや偏心インシュレーターを採用して振動の影響を抑えています。
18ビットのサンプリングレートコンバーターを搭載しており、48kHzや32kHzの各サンプリング周波数を44.1kHzに自動変換します。
ミュージックシンクロ録音機能を搭載しています。
リモコンのミュージックシンクロ・ボタンを押した後に、接続したCDプレイヤーやカセットデッキなどの再生をスタートさせるだけで、音楽信号の入力を検知して自動的に録音を開始します。また、再生が終ると録音も停止します。
タイムマシン録音機能を搭載しており、録音ポーズ状態でマルチジョグダイヤルを押すと、最大2秒前の音に遡ってディスクに記録されます。
通常の録音時には、未録音部分を自動的に探し出して録音、消去したい曲の冒頭から録音、任意の曲の途中から録音の3通りの録音方法が選べます。
TOC EDIT機能を搭載しており、録音した後からでも曲の連結や分割、移動などのディスク編集が可能です。
編集前の状態に戻してやり直しができるUNDO機能を搭載しています。
また、DIVIDEやCOMBINEには編集点を確認できるリハーサル機能を搭載しており、DIVIDEでは最大-128~+127ステップ(1ステップは約0.06秒)の範囲で編集点の微調整ができます。
ディスク1枚につき曲名やディスク名を約1,700文字まで入力できるタイトル機能を搭載しています。
MDS-JE500では、英数文字や記号に加えてカタカナ文字も入力できます。また、マルチジョグダイヤルやリモコンによる入力に加え、別売りのリモートコマンダーを使うことでダイレクトに入力できます。
最長148分(MDW-74A使用時)のモノラル録音・再生が可能です。
デジタル録音時に曲間を自動的に約3秒に揃えるスマートスペース機能を搭載しています。
シャッフルやプログラム、リピートなどの演奏モードを搭載しています。
ディスクイン・オートパワー機能を搭載しています。
金メッキ処理のライン入出力端子やヘッドホン端子、極性表示付き電源コードなどのパーツを採用しています。
デジタル録音はSCMS(シリアルコピーマネージメントシステム)により、1世代に限り行えます。また、2世代目以降のデジタル録音はできません。
機種の定格
型式 | MDデッキ |
録音方式 | 磁界変調オーバーライト方式 |
再生方式 | 非接触光学式 |
レーザー | 半導体レーザー(λ=780nm) |
回転数 | 約400~900rpm |
符号化方式 | ACIRC |
サンプリング周波数 | 44.1kHz |
音声圧縮方式 | ATRAC |
変調方式 | EFM(8-14変調) |
チャンネル数 | 2チャンネル |
録音・再生時間 | ステレオ:最長74分 モノラル:148分 |
周波数特性 | 5Hz~20kHz ±0.3dB |
SN比 | 96dB以上 |
ワウ・フラッター | 測定限界(0.001%W・peak)以下 |
入力端子 | ライン:1系統 光デジタル:1系統 |
出力端子 | ライン:1系統 光デジタル:1系統 ヘッドホン:1系統 |
消費電力 | 13W |
外形寸法 | 幅430x高さ93x奥行280.5mm |
重量 | 約3.5kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-D8M |
別売 | カタカナ入力専用リモートコマンダー RM-D10P(¥7,500) |