オーディオの足跡

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DTC-59ESの画像
 解説 

アドバンスト・パルスD/Aコンバーターを搭載したDATデッキ。

コピープロテクションとしてSCMS(シリアルコピーマネージメントシステム)が採用されています。
SCMSは、CDをマスターとして1世代分に限りデジタル→デジタル録音が可能で、録音して得たテープを元に2世代目以降のデジタル→デジタル録音はできません。また、アナログ入力で録音したソースを元にした場合も同様に、1世代分のデジタル→デジタル録音は可能ですが、2世代目以降のデジタル→デジタル録音ができません。
アナログ入出力のみを使う場合にはSCMSの制限を受けずに繰り返し録音することができます。

キャプスタン用とヘッドドラム回転用にそれぞれ独立のダイレクト・ドライブモーターを使用し、リール用に別の専用モーターを設けた2D.D.+リールモーターメカニズムを採用しています。

A/D変換部に1ビット方式のA/Dコンバーターを採用しており、高倍率のオーバーサンプリングを実行することで、A/D変換時に発生する不要なサンプリングノイズを可聴帯域外のはるか高域へシフトしています。これにより折返し雑音を防止するために、A/Dコンバーターの前段に挿入されるローパスフィルターの特性を緩やかにすることができ、位相特性や群遅延特性を良好に保ったデジタル録音が可能です。

D/A変換部には、ソニー独自の高精度演算方式を導入し、パルス出力の高密度化を実現したアドバンスト・パルスD/Aコンバーターを採用しています。片チャンネル4D/A出力、両チャンネル8D/A出力の1チップICを用い、コンプリメンタリーPLM動作(互いに補数関係にあるパルス波2出力を差動合成)を行うことで、高調波歪の発生を低減しています。

マイコン制御によるモーターサーボを大幅にソフトウェア化したソフトウェアサーボを採用しています。
これにより、テープに余分な負担をかけないよう、サーチ時には走り始めと停止直前はゆっくり、走行の途上では最大200倍速(標準時)の高速かつスムーズなサーチ動作を実現しています。
また、ソフトウェアサーボは、音出し時間の短縮やキュー/レビュー動作時の操作性を向上する効果も得ています。

DATの特長でもあるサブコード機能を搭載しており、スタートID、スキップID、エンドIDの設定や消去が可能です。
スタートIDは曲の頭などを示すサブコードで、曲の開始時に自動的に書き込まれるオートと、自分の好きな位置(スタートID直後、SPモード時は9秒間、LPモード時は18秒間を除く)に書き込めるマニュアルの2モードを搭載しています。
スキップIDは、テープの再生時に飛ばして聴きたい部分の頭に書き込んでおくIDで、再生中にスキップiDを見つけると次のスタートIDまで自動的に早送りできます。
エンドIDは、書き込まれた部分をテープの最後と見なすコードで、再生時はオートリワインド、早送り時はストップします。

再生時マニュアルで行うスタートIDの書き込みおよびスキップID/エンドIDの書き込み、A-Bリピートのポイント書き込みにリハーサル機能を搭載しています。
リハーサル中は音を聴いて確認しながらポイントを前後に0.3秒単位で移動可能です。移動時間はディスプレイに表示され、容易にジャストポイントに書き込む事ができます。また、すでに書き込まれたスタートIDの修正も可能です。

スタートIDにはプログラムナンバーを振ることができ、再生の際にそのナンバーを10キーで指定するだけでダイレクトに選曲ができます。プログラムナンバーは録音時に自動で振られるほか、リナンバーの操作によって振りなおすことができます。

スタートIDを追加したり消去したりすることで、プログラムナンバーが不揃いな場合に対応するため、リナンバー機能を搭載しています。この機能では、ワンタッチでテープの頭からナンバーを振り直します。

スタートIDを0.3秒ずつ前につけ直しながらリナンバーするシフトシナンバー機能を搭載しています。

テープトップからの絶対時間を示すアブソリュートタイムの記録が可能です。

デート機能を搭載しており、内蔵した専用時計により、録音の際に自動的にサブコード部分に年/月/日/曜日/時/分/秒/AM/PMを記録できます。

今聴いている曲を基準とし、AMSを押す回数に応じて前後の曲が頭出しできるAMSプレイが可能です。
また、AMSボタンと10キーを併用することで、その数字に応じた曲数分の前後頭出しが行えるAMSサーチも搭載しています。

プログラムナンバーサーチを搭載しており、10キーとプレイボタンの併用により、押した数字のプログラムナンバーが記録されている曲を直接頭出しできます。

ミュージックスキャン機能を搭載しており、スタートIDを次々と探して約8秒間ずつ再生できます。

指定のプログラムナンバーおよびテープ全体のリピート再生が可能です。

エンドサーチを搭載しており、エンドIDあるいは1度も録音したことがない未録音部を素早く探すことができます。

付属のリモコンを使用することで、プログラムナンバーを好きな順に並べ替えて再生する99曲のRMSプレイが可能です。

最長4時間(DT-120使用時)の連続録音が可能です。

デジタル・フェードイン/アウトを搭載しており、録音や再生中にフェードイン/アウトが行えます。フェードイン/アウトタイムは1秒から15秒の範囲で設定でき、さらにポーズ機能と連動しています。
DTC-59ESでは、デジタル入力録音時のデジタル出力端子及び再生時のデジタル出力端子の信号には、フェードイン/アウトが働きません。

光と同軸の2種類のデジタル入出力端子を搭載しています。光と同軸の切替えはフロントパネルのスイッチで行えます。
また、光入力はケーブルによるジッターを吸収するサーボ型のデジタル・シグナル・ノーマライザー回路を使用しています。

固定と可変の2系統の出力端子を搭載しています。

本体の殆どの操作が可能なワイヤレスリモコンが付属しています。
また、ソニーのリモコン対応CDプレイヤーの選曲やポーズといった操作や、CDシンクロ録音操作が可能です。

デジタルピークレベルメーターを利用したfsマップ機能により、テープ上のおおよその位置にどのサンプリング周波数で録音されているかを視覚的に知る事ができます。

ゴールドとブラックの2種類のカラーバリエーションがあります。

機種の定格
型式 DATデッキ
記録方式 回転ヘッド方式
周波数特性 2Hz~22kHz ±0.5dB
全高調波歪率 0.0045%以下(EIAJ、ライン入力)
SN比 92dB以上(EIAJ、ライン入力)
ダイナミックレンジ 92dB以上(EIAJ、ライン入力)
ワウ・フラッター 測定限界(±0.001%Wpeak)以下(EIAJ)
入力端子 ライン:1系統
デジタル同軸:1系統
デジタル光:1系統
出力端子 ライン:1系統
デジタル同軸:1系統
デジタル光:1系統
ヘッドホン:1系統(ステレオ標準ジャック)
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 27W
外形寸法 幅470x高さ110x奥行350mm
重量 6.6kg
付属 ゴールド:ワイヤレスリモコン RM-D57A/D
ブラック:ワイヤレスリモコン RM-D57A