オーディオの足跡

PR:SONY/ESPRITの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

CDP-R1の画像
 解説 

信号の正確なピックアップを極限まで追及し、さらに、あらゆる意味での静粛性の確保を徹底したCDトランスポート。

プレイヤーからD/A変換部への信号伝送の過程で生じるクロックの乱れを解消するため、独自の「ツインリンク方式」を開発・採用しています。
この方式は、従来プレイヤー側におかれていたマスタークロック生成のための水晶発振器を、D/A変換部に設置しており、これによりD/A変換時のクロックからジッター(時間軸の前後のブレ)をなくし、位相歪を低減しています。
このツインリンク方式では、往復の光ケーブルを用いており、1本は従来と同じデータ伝送用に、もう一本は通常と逆にDAS→CDPへの同期信号伝送用に使用しています。
また、光ファイバーには信頼性が高く透過性に優れた石英系のファイバーを採用しています。

サーボ系には、ディスクの傷や振動外乱などで生じる細かい凹凸成分に必要以上に応答しないよう設計されたTSサーボが採用されています。
この回路は、通常のサーボ用LSIにTSコンペンセーターを加えた構成でとなっています。TSコンペンセーターは、ディスク上のピット列の変動を連続的に監視し、本来ピット列がもち得ない変動分を除去するというもので、このため傷の部分で音飛びしにくく、傷通過後のピット列への復帰性もよく、ディスクから読み取る情報量を増大しています。
また、サーボ電流が少ないため電源部の負荷変動が少なく、この点でも音質向上に寄与しています。

メカニズム部には、ソニーが誇るリニアトラッキング・メカニズムを採用しています。
CDP-R1ではこのメカニズムのハウジングにアルミダイキャストを採用し、十分な強度と高い精度を確保しています。

シャーシには外周を一周するフレームと、前後のフレームをつなぐ数本のビームからなるFBシャーシを採用しています。十分な厚みと強度をもつ各部材は、合理的かつ強固にジョイントされており、フレームとビームだけでほぼ全ての強度を確保しています。
また、メカニズムやプリント基板のほとんどを特別な金具を用いずに振動的に最もニュートラルなビーム上に直接固定しており、ボディ全体の強度を均一化することなどで、音の響きをコントロールしています。

電源部には、容量に十分なゆとりをもたせた電源トランス1個と、ノイズカット用のチョークトランスからなる2トランス構成となっています。
チョークトランスは、CDプレイヤーから漏れるデジタルノイズを阻止する一種のフィルターとして働き、オプティカル伝送の場合唯一の電気的接点であるACラインへのノイズ混入を防止しています。

プログラム演奏/プログラムバンク、ディスクの自由な位置に6個までのインデックスがつけられるカスタムインデックス、全面/指定の1曲/プログラムした曲/シャッフルプレイ/指定のA⇔B間/カスタムインデックス間のリピート演奏、現在演奏中の曲や次の曲の頭が呼び出せるAMS、指定の曲を呼び出せるダイレクト選曲などの機能を搭載しています。

通常のD/Aコンバーターユニットとの接続も可能なコアキシャル(同軸)出力端子を搭載しています。
これは、クロックのジッターを抑えた、ラッチド・デジタル方式を採用しています。

ワイヤレスリモコンが付属しており、本体には必要最小限の操作ボタンのみ配置されています。

機種の定格
型式 コンパクトディスク・デジタルオーディオシステム
ディスク コンパクトディスク
読み取り方式 非接触光学式読み取り(半導体レーザー使用)
レーザー GaAlAsダブルへテロダイオード、λ=780nm
回転数 約500rpm~200rpm(CLV)
エラー訂正方式 ソニースーパーストラテジークロスインターリーブ・リードソロモンコード
デジタル同軸出力端子 ピンジャック
最大出力信号レベル:0.5Vp-p
出力インピーダンス:75Ω
ツインリンク端子 ツインリンクジャック
光波長:800nm
ファイバー径:0.2mm往復式
メモリー 1ヶ月間以上保持(電源OFF後)
電源電圧 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 13W
外形寸法 幅470x高さ125x奥行410mm
重量 約17kg
付属:ワイヤレスリモコン RM-A1
リモコン方式 赤外線パルス方式
電源 DC3V、乾電池単3型2個使用
外形寸法 幅67x高さ20x奥行175mm
重量 110g(乾電池を含む)