SONY TTS-6000
¥49,800(1977年頃)
解説
TTS-8000の技術・性能をそのまま継承したターンテーブル。
モーターには原理的にスロットが存在しない単純な構造によるブラシアンドスロットレス(BSL)モーターを採用しています。このモーターはコギングの原因となるスロットがないためトルクムラは少なく、静かで滑らかな回転を実現してます。
さらに、3本のアーム使用で1本当りに60gの針圧でレコード盤の最外周をトレースしても回転変動0%という負荷特性を実現しています。
ターンテーブルの回転精度や安定性に影響するサーボ回路にはクリスタルロック・マグネディスクサーボを採用しています。
この方式では、ターンテーブルの外周に高密度に記録した速度検出信号を、マルチギャップヘッド(MGH)で平均値検出によって回転数を検出しています。さらに、使用する素子の温度特性などの影響を防ぐため、検出した信号を位相ロックするクリスタルロック回路を導入することで、回転性能を測定検知限の領域に追い込んでいます。
電子ブレーキを採用しており、専用のマルチギャップヘッドを使用して純電子的にブレーキしています。
この動作はストップ動作時だけでなく、45rpmから33・1/3rpmへの切替り時にもブレーキがかかり、ストップ時は約1秒、45rpmから33
1/3rpm時は約0.5秒と、素早く停止および定常回転に入ります。
ターンテーブルにはデッドニングを施した精密加工の32cmアルミダイキャストを採用しています。
フレームにはSBMCを使用しています。
水晶分周によるクリスタルストロボを採用しています。
ネオン管には水晶発振器から独自に作られた120個のパルスが送り出されるため、ストロボパターンが静止して見えるほどシャープになっています。
機種の定格
型式 | ダイレクトドライブターンテーブル |
ターンテーブル | 32cmアルミダイキャスト |
モーター | ブラシアンドスロットレスモーター |
駆動方式 | ダイレクトドライブ |
サーボ方式 | クリスタルロック方式マグネディスクサーボ |
回転数 | 33・1/3、45rpm |
起動特性 | 1/3回転以内(33・1/3rpm) |
起動トルク | 1kg/cm |
ワウ・フラッター | 0.025%wrms |
S/N比 | 73dB(DIN-B) |
初期ドリフト | 0.0003%以内 |
負荷特性 | 0%(針先150gまで最外周) |
回転数偏差 | 0.003%以内 |
使用半導体 | IC:4個 トランジスタ:38個 ダイオード:18個 ホール素子:2個 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 9W |
外形寸法 | 幅370x高さ130x奥行395mm |
重量 | 8.6kg |
付属 | 45回転アダプター 取付ネジ 取付寸法図 |
別売 | ソニーオイル OL-2KA(¥130) |