SONY TA-FB720R
¥38,000(1998年発売)
解説
ESシリーズのノウハウを投入して開発されたプリメインアンプ。
パワー部のファイナル段にオーディオ用増幅素子として優れた特性をもつパワーMOS-FETを搭載しています。
また、フィックスド・オプティカル・バイアス・サーキットを採用しており、バイアス回路にMOS-FETと同じ温度特性を持つオプティカル素子を挿入することでアイドリング電流を一定に保っています。
電源部にはトーラス・トロイダルトランスを搭載しています。
このトランスはコアである鉄芯の断面を楕円形とすることでコイルの密着性を高めており、振動を低減することで音の濁りを減らしています。
電源回路にはアドバンストS.T.D.電源を採用しており、電圧増幅段用と電力増幅段用の電源回路を分離することで電圧変動の影響を低減しています。
シャーシには板厚を1.2mmにアップした新FBシャーシを採用しています。
さらにシャーシ内の前後に渡したビームを強化することでシャーシ全体としての合成を高めています。
回路基板をやや傾斜させて取付けるスラントマウント基板を採用しており、シャーシ内の定在波発生を抑制し、共振を大幅に低減しています。
シンプル&ストレート伝送を徹底しており、信号経路の最短化を図ると共に内部の各ブロック間を結ぶ配線にも極力コネクターを使わない回路設計が行われています。
ソースダイレクトスイッチを搭載しており、トーンコントロール回路とバランスコントロール回路が不要な場合はバイパスすることができます。
小音量時に人間の聴感特性に合わせて低音と高音を持ち上げるラウドネススイッチを搭載してます。
MMカートリッジ用のフォノ入力回路を搭載しています。
アナログレコードの反りなどに起因する不要な低域成分をカットするサブソニックフィルターを搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属しています。
このリモコンでは本体の切換やボリューム調節以外に、ソニーのCDプレイヤーやチューナーなどのコンポーネントの主要な操作が行えます。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
実効出力(EIAJ) | 100W+100W(4Ω) 50W+50W(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ Line:150mV/20kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Rec out:150mV/1kΩ Headphone:10mW(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.008%(10W出力時、8Ω) |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.03%(定格出力時、8Ω) |
周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.5dB Line:7Hz~100kHz +0 -3dB |
SN比 | Phono MM:80dB Line:105dB |
トーンコントロール | Bass:±7dB(100Hz) Treble:±7dB(10kHz) |
付属機能 | ソースダイレクトスイッチ テープモニター ラウドネス サブソニックフィルター |
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:2系統 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 125W |
外形寸法 | 幅430x高さ150x奥行405mm |
重量 | 約8.6kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-S316 |