SONY TA-FA33ES
¥60,000(1998年発売)
解説
MOS-FETを採用したESシリーズのプリメインアンプ。
増幅素子として優れた特長を持つMOS-FETをパワーアンプ部のパワー段とドライブ段に採用しています。
さらに回路方式にはフィクスド・オプティカル・バイアス・サーキットを採用しており、バイアス回路にMOS-FETと同じ温度特性を持つオプティカル素子を挿入することでアイドリング電流を一定に保っています。
電源部にはトーラス・トロイダルトランスを採用しています。
このトランスでは鉄芯(コア)の断面を楕円形にすることでコアとコイルの密着性を高めて振動を低減しています。さらに巻線の全長も短くできるためインピーダンスが下がり、同サイズでの電力容量アップを実現しています。
電源回路にはアドバンストS.T.D.電源を採用しており、電圧増幅段用と電力増幅段用を分離することで電圧変動を抑え、大出力時にもしっかりとした音像定位を確保しています。
シャーシには板厚を1.2mmにアップした新FBシャーシを採用しています。
TA-FA33ESでは前後に渡したビームを強化することで合成を大幅に向上させています。
基板を傾斜させて取付けるスラントマウント基板を採用しており、シャーシ内での定在波発生を抑制し、共振を低減させています。
ピュアインプットサーキットを採用しており、入力端子からマスターボリュームに至るまでの接点を大幅に削減しています。
また、内部の各ブロック間を結ぶ配線にも極力コネクターを使わない回路設計を行うことでストレートな信号伝送を徹底しています。
ソースダイレクトスイッチを搭載しており、トーンコントロール回路とバランスコントロール回路を不要な場合はバイパスできます。
内部レイアウトには左右のパワーアンプ部を分離したツインモノラルコンストラクションを採用しています。
さらに、プリ部とパワー部、電源部を明確にシャーシ内で分離した3ブロック構成を採用することで、クロストークの少ない良好なチャンネルセパレーションを獲得しています。
脚部には偏心インシュレーターを採用しており、床からの振動を低減しています。
MM/MCの両カートリッジに対応した入力端子を搭載しています。
ワイヤレスリモコンが付属してます。
このリモコンではCDプレイヤーなどのソニーのオーディオコンポーネントの基本操作も行うことができます。
機種の定格
型式 | プリメインアンプ |
実効出力(20Hz~20kHz) | 90W+90W(4Ω) 75W+75W(6Ω) 65W+65W(8Ω) |
入力感度/インピーダンス | Phono MM:2.5mV/50kΩ Phono MC:250μV/100Ω Line:150mV/20kΩ |
出力レベル/インピーダンス | Rec out:150mV/1kΩ Headphone:10mW(8Ω) |
全高調波歪率 | 0.008%(10W出力時、8Ω) |
混変調歪率(60Hz:7kHz=4:1) | 0.008%(定格出力時、8Ω) |
周波数特性 | Phono MM:20Hz~20kHz ±0.5dB Line:7Hz~100kHz +0 -3dB |
SN比 | Phono MM:87dB Phono MC:68dB Line:105dB |
トーンコントロール | Bass:±7dB(100Hz) Treble:±6dB(10kHz) |
付属機能 | ソースダイレクトスイッチ テープモニター ミューティング |
ACアウトレット | 電源スイッチ連動:3系統 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 165W |
外形寸法 | 幅430x高さ150x奥行415mm |
重量 | 約11.0kg |
付属 | ワイヤレスリモコン RM-S326 |