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TA-F505ESDの画像
 解説 

TA-F333ESRをベースにD/Aコンバーターを搭載したプリメインアンプ。

TA-F505ESDはTA-F333ESRがベースとなっており、セレクター関連が一部異なる以外は、ほぼ同一の内部構成と回路を採用しています。

D/A変換部にはPDM(Pulse Density Modulation)方式のD/Aコンバーターを搭載しています。
PDM方式は1つの電流源と1つの電子スイッチで構成されており、デジタル回路からデータが入ってくると、それを高速演算して分解し、1秒間に1千万個以上のパルス列に変換して出力しています。これにより、微分非直線歪やグリッチ、ゼロクロス歪の発生がありません。
TA-F505ESDでは、光入力3系統と同軸入力1系統を搭載しています。また、48kHzや32kHzのサンプリング周波数にも対応しており、LEDインジケーターが点灯して確認できます。

シャーシには、素材や形状などのあらゆる角度から無振動・無共振設計を追及したアコースティカリーチューンドGシャーシ(Acoustically Tuned Gibraltar Chassis)を採用しています。
Gシャーシの素材には、大理石の主成分である炭酸カルシウムを不飽和ポリエステルやグラスファイバーで強化して使用しています。この素材は、金属に比べて内部損失が大きく優れた振動減衰特性を持ち、かつ強度が高く、高精度な加工も可能という特長を持っています。また、この素材は非磁性・非金属であるため、トランスやコンデンサーなどの磁界に誘発される電磁歪や渦電流の発生が無く、電気的な面からも音質劣化を減少させています。
Gシャーシの形状は、音響的な特性を入念にチェックして設計しており、形は突起した部分が無い極めてシンプルな構造で、突起部で発生する部分共振や分割振動を排除しています。さらに、シャーシ各部の厚さも十分に大きくとり、縦横にリブを走らせて剛性を高めています。しかも、リブの厚み、リブとリブとの間隔もランダムに変えて特定の共振モードを持たないように配慮がされています。

TA-F333ESRでは音響的に十二分にチューニングしたGシャーシをベースに、各パーツの実装時に一段と剛体化する構造を採用しています。オーディオ回路のプリント基板やパワートランスなどの主要パーツは、Gシャーシに直付けして強固に固定されています。また、ヒートシンク自体の構造をL字・両面フィン型とし、強度を高めたアルミダイキャスト製を使用しています。
さらに、フロントシャーシ、端子パネル、ケースをGシャーシの上に、要所要所に連結アングルを入れて相互に補強し合うように取り付けることで、より強固なシャーシ構造を実現しています。

電源部にはS.T.D.(Spontaneous Twin Drive)電源を採用しています。
S.T.D.電源では、パワーアンプ部の整流回路をAクラス段用のA電源とパワー段用のB電源に独立化しています。これにより大出力時にAクラス段とパワー段の干渉が起きるのを防いでいます。
TA-F333ESRでは、整流回路の電解コンデンサーとしてAクラス段合計12,000μF、パワー段24,000μFを搭載しています。また、トランスにはコンデンサーとのバランスを考慮した大容量タイプを採用しており、磁気シールドケースにコンパウンド充填でしっかり固め、振動を抑えています。
整流回路を構成する電解コンデンサーは、箔の鳴きを抑えるなど防振対策を徹底したもので、音質的に十分に吟味したものを採用しています。また、電解コンデンサーを一体型のバイブレーションプルーフプラットホーム及び樹脂バンドで締め付けることで振動を追放しています。
さらに、ACラインからのノイズ混入を防ぐESフィルターを搭載しています。

TA-F333ESRでは、Aクラス段のゆとりあるコンデンサー容量を生かし、フルパワーに近い大出力時に、一瞬かつ自然な動作でA電源からB電源への補充を行っています。

回路構成は、トーン回路をパッシブ素子のみで構成することで、アンプ回路がフォノイコライザー部とパワーアンプ部の2ヶ所だけという、シンプルな構造になっています。

パワーアンプ部には、出力段のスイッチング歪やクロスオーバー歪を、広帯域/広ダイナミックレンジで減らすS.L.L.(スーパーレガートリニア)方式を採用しています。これにより実効出力時に低歪率化が図れただけでなく、実使用時の再生レベルで歪率がさらに良化しています。

MCカートリッジ対応のフォノ・イコライザーアンプ部には、高域応答特性に優れ、TIM歪を追放するローノイズHi-gmFETを採用しています。また、MM/MC40Ω/MC3Ωの3ポジションのカートリッジロードセレクターを搭載しており、様々なカートリッジに対応しています。

トーン回路には能動素子を使用せず、パッシブ素子にもで構成しています。また、回路をワンタッチでパスできるTONEスイッチを搭載しています。

ソースダイレクトスイッチを搭載しています。このスイッチを押すと、トーンコントロール、サブソニックフィルター、バランス、モードスイッチなどの回路をジャンプし、INPUTセレクターで選択された入力信号は、アッテネーターとパワーアンプを通るだけの最小限の経路で出力されます。

InputセレクターやRec outセレクターにリモートタイプのロータリースイッチを採用しており、線材による引き回しを削減しています。

機種の定格
型式 プリメインアンプ
実効出力(20Hz〜20kHz) 140W+140W(4Ω)
120W+120W(6Ω)
105W+105W(8Ω)
出力帯域幅 10Hz〜100kHz(50W出力、高調波歪率0.02%、8Ω負荷)
高調波歪率 0.002%以下(10W出力時、8Ω)
混変調歪率 0.004%以下(定格出力時、8Ω、60Hz:7kHz=4:1)
周波数特性 Phono MM:RIAAカーブ±0.2dB
Line系:2Hz〜200kHz +0 -3dB
SN比 Phono MM:87dB
Phono MC:68dB
Line系:105dB
入力感度/インピーダンス Phono MM:2.5mV/50kΩ
Phono MC(40Ω):170μV/1kΩ
Phono MC(3Ω):170μV/100Ω
Line系:150mV/50kΩ
出力電圧/インピーダンス Rec out:150mV/1kΩ
Headphone:25mW/8Ω
デジタル入出力端子数 光入力:3系統
同軸入力:1系統
光出力:1系統
同軸出力:1系統
光デジタル入出力規格 TOSLINK基準
同軸デジタル入出力レベル/インピーダンス 0.5Vp-p ±20%/75Ω
D/Aコンバーター周波数特性 5Hz〜20kHz ±0.5dB
適合スピーカーインピーダンス 4Ω〜16Ω
トーンコントロール Bass:+4 -3.5dB(100Hz、ターンオーバー周波数200Hz)
    +6 -5dB(100Hz、ターンオーバー周波数400Hz)
Treble:+7 -8dB(10kHz、ターンオーバー周波数3kHz)
     +4 -5dB(10kHz、ターンオーバー周波数5kHz)
サブソニックフィルター 15Hz以下、6dB/oct
電源 AC100V、50Hz/60Hz
消費電力 275W
外形寸法 幅470×高さ165×奥行435mm
サイドウッド取外し時:幅430mm
重量 22.6kg