SONY TA-F50
¥59,800(1979年頃)
解説
シンプル&セパレート伝送に加え、プリパワーセパレート構造を採用することで、より高品質化を図ったプリメインアンプ。
シンプル&ストレート伝送では、信号の流れに沿った最短距離の部品配置を追及し、線材や部品間の静電的な結合による音質劣化を防止しています。
また、ボリューム類は信号の流れに沿って配置されており、プリントパターンや線材の不要な引き回しを排除しています。また、パワーアンプ部では、高熱を発するためプリント基板への直付けが困難だったパワートランジスタも、同径の金属棒の数百倍という熱伝導率を持つヒートパイプの採用によって可能としています。
電源部にはパルス電源を採用しています。
パルス電源では、AC100Vを即座にDC化するため、50Hz/60Hzの交流磁界を防ぎ、アンプのノンフラックス化に貢献しています。また、信号の変化に対応した電圧の変動をおさえ、信号を電気的にもストレートに流す事が可能となっています。
パワーアンプ部にはDCパワーアンプ構成を採用しており、パワートランジスタにはソニー独自の半導体工学から誕生したHi-fTトランジスタを採用しています。
このトランジスタは優れた高速応答特性を持っているため、過渡混変調歪をはじめとする動的歪をシンプルな回路で抑える事が可能となり、回路の複雑化による音質への悪影響を防いでいます。
セルフディフィート・トーンコントロールや両方向テープコピーなどの機能を搭載しています。
金メッキフォノ端子を採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
出力(20Hz~20kHz、両ch駆動) | 75W+75W(8Ω) |
高調波歪率(実効出力時) | 0.01%(20Hz~20kHz) |
SN比 | Phono MM:88dB Phono MC:75dB |
ダンピングファクター | 40 |
消費電力 | 110W |
外形寸法 | 幅430x高さ155x奥行340mm |
重量 | 6.6kg |