SONY TA-F40
¥49,800(1979年頃)
解説
高級アンプの開発から得た技術を投入して開発されたプリメインアンプ。
ヒートパイプによるストレート伝送を実現していいます。
放熱に、銅棒の数百倍という熱伝導率のヒートパイプを放熱に使用することで、トランジスタと回路基板との結線にリード線を使う必要が無くなり、リード線からの電磁波発生を防止しています。
電源部にはパルス電源を採用しています。
パルス電源では、AC100Vを即座にDC化するため、50Hz/60Hzの交流磁界を防ぎ、アンプのノンフラックス化に貢献しています。また、信号の変化に対応した電圧の変動をおさえ、信号を電気的にもストレートに流す事が可能となっています。
パワートランジスタにはソニー独自の半導体工学から誕生したHi-fTトランジスタを採用しています。
このトランジスタは優れた高速応答特性を持っているため、過渡混変調歪をはじめとする動的歪をシンプルな回路で抑える事が可能となり、回路の複雑化による音質への悪影響を防いでいます。
MCカートリッジダイレクト入力が可能です。
セルフディフィート・トーンコントロールやラウドネススイッチを搭載しています。
金メッキフォノ端子を採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオプリメインアンプ |
出力(20Hz~20kHz、両ch駆動) | 50W+50W(8Ω) |
高調波歪率(実効出力時) | 0.01%(20Hz~20kHz) |
SN比 | Phono MM:88dB Phono MC:75dB |
ダンピングファクター | 50 |
消費電力 | 77W |
外形寸法 | 幅430x高さ80x奥行335mm |
重量 | 4.2kg |