OPTONICA CP-R3
¥29,800(1台、1975年頃)
解説
優れた高域再生が可能なリボン型トゥイーター。
駆動方式にリボン型を採用しています。
リボン型ではボイスコイルそのものが振動板となっており、信号電流がリボン自身を振動させるため効率の良いピストンモーションが可能となり、可聴帯域をはるかに越える高音域まで再生することができます。
さらに、リボン振動板の材質には高純度の硬質アルミ箔(厚さ8ミクロン)を採用したことで10mgという軽質量を実現し、優れた高域特性と過渡特性を獲得しています。
また、振動板は長さ58mmx幅7.5mmの線状音源であるため、指向特性も改善しています。
リボントゥイーターはアルミ箔振動板自体が負荷インピーダンスとなるため0.05Ωと極端に低い値になり、さらにアルミ箔振動板には瞬間的に10A程度の大電流が流れるため、低損失・低歪・広帯域のマッチングトランスが必要となります。
CP-R3ではトランスコアに高域特性の良いフェライトコアを使用し、巻線にはプライマリーはサンドイッチ巻き、セカンダリーは低損失巻きを採用しています。
スピーカーシステムに直接接続して使用できるよう、5kHzのハイパスネットワーク回路を内蔵しています。このネットワークのコンデンサには低損失メタライズド・ポリエステル・フィルムコンデンサを採用しています。
トゥイーター保護用に30kHzフィルターを内蔵しています。
20kHz以上を再生する広帯域カートリッジを使用してCD-4レコードを大出力で再生する場合、CD-4キャリアー(30kHz)信号が連続してトゥイーターに加わり、振動板を溶断することがあります。保護用フィルタースイッチを搭載したことでこういった問題からトゥイーターを保護できます。
機種の定格
型式 | リボン型トゥイーター |
周波数特性 | 5kHz~50kHz |
ネットワーク | 5kHz、-12dB/octハイパスフィルター |
最大許容入力 | 63W(MPO) |
音圧レベル | 91dB/W/m |
総磁束 | 115,000maxwell |
磁束密度 | 4,300gauss |
外形寸法 | 幅123x高さ96x奥行138.5mm |
重量 | 1.8kg |