GAUSS/OPTONICA CP-3824
¥635,000(1台、1981年頃)
解説
CP-3820をベースに、ガウスの新ユニット4583Aを搭載したスタジオモニタースピーカーシステム。
低域には38cmコーン型ウーファーである4583Aを搭載しています。
4583AはスタジオモニターやHiFiユース向けに開発されたユニットで、38cm口径のマルチコルゲーションコーン、直線性に優れたエッジ、プッシュプル構造のダブルダンパーで構成されています。
さらに駆動系にはボイスコイル口径10.46cmで耐入力と伝達特性に優れたエッジワイズ巻き銅リボンのダイレクトワインディング・ボイスコイルや、放熱効果の高いアルミボビン、12,000ガウスの強力マグネットを採用しています。
高域には、ガウスのドライバーHF-4000とオプトニカのショートホーン4103、音響レンズ4105を組合わせたホーン型ユニットを搭載しています。
HF-4000は、10.46cmの大口径ダイヤフラムとエッジワイズ巻きアルミリボンのボイスコイルを20,000ガウスのアルニコマグネットで駆動しています。
ショートホーン4103は、ホーンの拡がり係数に特徴があり、奥行き寸法の同じショートホーンに比べカットオフ周波数付近でダイヤフラムに対する負荷のかかりが良く、フラットな周波数特性を狙って設計されています。
音響レンズ4105は、思考特性の改善を図ったもので、特に30゜方向の指向性については、15kHz付近まで軸上特性と殆ど差がありません。
エンクロージャーには針葉樹系のパーティクルボードを採用しています。
CP-3824は2ウェイ構成となっていますが、ガウストゥイーター1502を追加することで、超広帯域設計が実現できる設計となっています。内部には8kHz/13kHzターンオーバー切換えが可能な3ウェイネットワークを内蔵しており、ターンオーバー周波数の切換えによって2通りのシステムアップが図れます。
HF-4000をミッドレンジとし、トゥイーター1502を加えた3ウェイシステムとして使用する場合はターンオーバー8kHzに、オリジナル2ウェイの持つ音質を重視する場合はターンオーバー13kHzでスーパートゥイーターとして使用します。
別売りオプションで3ウェイ使用時の高音用アッテネーターコントローラープレートがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 |
使用ユニット等 | 低域用:38cmコーン型(4583A) 高域用:ホーン型(HF-4000+4103+4105) |
再生周波数帯域 | 30Hz~15kHz |
出力音圧レベル | 97dB/W/m |
最大入力 | 300W |
インピーダンス | 8Ω |
クロスオーバー周波数 | 800Hz |
内容積 | 192L |
外形寸法 | 幅640x高さ880x奥行488mm |
重量 | 74kg |
付属機構 | 中高音用連続可変型レベルコントローラー 高音用連続可変型レベルコントローラー(予備) マルチアンプ用駆動ターミナル |