OPTONICA RT-E85
¥77,800(1979年発売)
解説
メタルテープにも対応したステレオカセットデッキ。
ヘッドには新開発のセンダストヘッドを採用しています。
センダストヘッドは、純鉄にシリコンとアルミニウムを添加した構造となっており、最大磁束密度においてメタルテープの飽和レベルを上まわっており、メタルの特長である高域特性を発揮させています。
また、消去ヘッドには最大磁束密度が高く消去能力に優れたダブルギャップフェライトヘッドを採用しています。
メタルポジションスイッチを搭載しており、バイアススイッチ及びイコライザースイッチがどのポジションにあっても最優先で働き、メタルテープを最適状態で使用することができます。
一発選曲APSSとエディター機構を搭載しています。
一発選曲機能に必要な曲と曲の間の無信号部分は、REC状態でエディターボタンを押せばその間テープに無信号部分が作れます。
メカニズムには4個のソレノイドを用いたダイレクトチェンジ電子コントロールメカニズムを採用しています。
定速駆動コントロールにはソフトタッチプッシュボタン、高速走行コントロールにはソフトタッチノンロックボタンを採用しており、タイマー連動時の無駄な操作を省いています。また、どのポジションからでもストップボタンを飛ばして次の操作に移れるダイレクトチェンジ方式を採用しています。
定速駆動/高速走行にそれぞれ専用モーターを配した2モーター方式を採用しています。
モノマイクにも対応したマイクミキシング機能を搭載しています。
MPXフィルター解除スイッチやタイマースタート機構、再生中のテープを止めずにそのまま録音に移れる後追い録音機能を搭載しています。
大型ピークレベルメーターを搭載しています。
テープの安定走行を確保したニューダイレクトイン方式を採用しています。
機種の定格
型式 | ステレオカセットデッキ |
トラック方式 | 4トラック2チャンネルステレオ |
録音方式 | 交流バイアス(105kHz) |
消去方式 | 交流消去(105kHz) |
ヘッド | 録再:センダストヘッド 消去:ダブルギャップフェライトヘッド |
モーター | 定速:電子制御DCモーター 高速:ハイトルクDCモーター |
テープ速度 | 4.8cm/s |
早送り時間 | 120秒(C-60) |
巻戻し時間 | 120秒(C-60) |
ワウ・フラッター | 0.04%(WRMS、JIS) |
周波数特性 | 20Hz~22kHz(メタル) 20Hz~19kHz(Fe-Cr) 20Hz~18kHz(クローム) 20Hz~17kHz(ノーマル) |
SN比(クローム) | Dolby on:68dB Dolby off:58dB |
歪率 | 1.0% |
最小入力レベル/インピーダンス | ライン:63mV(-24dB)/50kΩ マイク:0.2mV(-74dB)/300Ω~2kΩ |
出力レベル/インピーダンス(0dB時) | ライン:710mV/50kΩ ヘッドホン:1mV/8Ω |
DIN端子 | 規定入力:30mV/80kΩ 規定出力(0dB時):710mV/50kΩ |
付属機構 | 一発選曲APSS エディター機構 タイマースタート機構 MPXフィルター解除スイッチ フルオートストップ機構 ドルビーノイズリダクション ミキシング機構 |
使用半導体 | トランジスタ:61個 IC:3個 ダイオード:44個 LED:1個 SCR:2個 |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 28W |
外形寸法 | 幅420x高さ152x奥行260mm |
重量 | 8.0kg |
付属 | パラレルピンコードx2 ヘッドクリーニングバーx1 |