SHARP/OPTONICA RX-1
¥590,000(1979年頃)
解説
シャープのLSI技術を投入して開発されたPCMデジタルオーディオアダプター。
PCMはもともと宇宙の通信手段として実用化されたもので、RX-1では家庭用VTRを使って映像信号帯にオーディオ信号を記録・再生しています。
PCM録音は、音声信号を1と0のデジタル信号化して記録しており、1秒間の音楽の流れを44,056個に分割し、さらに各々の音の大きさを16,384段階(14ビット)に細分化しています。
高密度記録に起因する信号欠落を防ぐため、原音の正しいデータを挿入する誤り訂正方式を開発・採用しています。これにより、もし誤りが起こっても、99.995%の訂正が可能です。
使用するVTRとの最適マッチングポイントが選べるオプティマムコントロールを採用しています。
ヘッドホンで信号欠落の発生状況がチェックできます。
LEDによるピークレベルメーターを搭載しています。
キャノンコネクターやM型接続端子を搭載しています。
録音・再生などの各種インジケーターを搭載しています。
デジタルダイレクトダビング端子を搭載しています。
機種の定格
型式 | PCMデジタルオーディオアダプター |
接続VTR | VHS方式、ベータマックス方式、Uマチック方式、その他 |
周波数特性 | 2Hz~20kHz |
ダイナミックレンジ | 90dB |
高周波歪率 | 0.03%(1kHz)最大レベル時 |
ワウ・フラッター | 測定限界以下 |
規格 | 電子機械工業会技術基準準拠 |
記録方式 | NTSC方式テレビ信号によるPCM |
伝送チャンネル数 | 2チャンネル |
標本化周波数 | 44,056kHz |
量子化ビット数 | 14ビット相当 |
データ転送レート | 2.643Mbps |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 80W |
外形寸法 | 幅430x高さ141x奥行360mm |
重量 | 15.5kg |