SHARP SM-SX200
※受注生産品
¥1,500,000(2001年12月発売)
解説
世界初の5.6MHzこうそく1ビットスイッチングを実現した1ビットデジタルアンプ。
1ビットアンプは、アンプの動作方式であるクラスD方式の動作原理を発展させたものです。
クラスD方式では、高電圧をスイッチングし、ON状態の時間を制御することによって音声信号を増幅しており、スイッチングを制御する信号には時間軸方向の幅を変化させたPWM信号が用いられています。
1ビットアンプでは、スイッチングを制御する信号に1ビット信号を採用sいており、これを制御信号として、定電圧電源を水晶精度のタイミングでスイッチングすることにより、1ビット信号の性能を維持した劣化の少ない電力増幅を実現しています。
また、最終的に電圧変換されたスイッチング信号をローパスフィルターでスピーカー駆動用アナログ信号に変換しています。
SM-SX200では5.6MHzの高速1ビットスイッチングでスーパーオーディオCDの伝送領域を超える増幅性能を実現しています。
また、5.6MHzスイッチング増幅を制御する1ビット信号生成LSIを新開発し、安定動作における出力振幅レベルの拡大を可能とし、従来とほぼ同じサイズでハイパワー化を実現しています。
電源部はスイッチング電源モジュールで構成されており、パワーモジュールDC/DCコンバーターでは、ゼロ電圧スイッチング、ゼロ電流スイッチングの動作方式を採用することで輻射ノイズを最小限に抑えています。
音質に悪影響を与える電源電圧の変動を7次⊿Σ変調1ビット変換LSIに1ビットのデジタル信号のままフィードバックし、リアルタイムに1ビット制御信号を補正する⊿Σダイナミックフィードバックを採用しており、安定した増幅の増幅を可能にしています。
制御回路の高集積化により、出力パワー対体積密度は99W/inch3を実現しており、高効率と小型・低発熱を実現しています。
電源部/コントロール部の独立構成により相互干渉を抑えています。
1ビットユニットの内部配線への金メッキコネクタや金属被膜抵抗の使用など、厳選された回路部品を使用しています。
金メッキ多接点ワイヤーブラシ/低歪カーボンインクを使用したボリュームを採用しています。
入力端子には接続機器の電源が入ったまま接続してもノイズの出ないセーフティRCAピンジャックを採用しています。
また、バイワイヤリング対応のスピーカー端子に絶縁ダブルポールターミナルを採用しています。
機種の定格
型式 | 1ビットアンプ |
定格出力(1kHz) | 200W+200W(4Ω) 150W+150W(8Ω) |
周波数特性 | 5Hz~100kHz +1 -3dB |
全高調波歪率 | 0.05%(1kHz、1W出力時) |
ダイナミックレンジ | 105dB |
A/Dノイズシェーピング | 7次⊿Σ変調ノイズシェーピング |
入力端子 | 1ビットデジタル入力専用端子:1系統 BNC同軸デジタル入力:1系統 RCA同軸デジタル入力:1系統 角型光デジタル入力:1系統 RCAアナログ入力:2系統 XLRアナログ・バランス入力:1系統 1ビットシステム専用入力端子:1系統 |
出力端子 | 角型光デジタル出力:1系統 RCAアナログ出力:1系統 |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 195W(200W+200W出力電圧設定時、4Ω) |
最大外形寸法 | 幅472x高さ89x奥行480mm |
重量 | 約19.0kg |