オーディオの足跡
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Σ5000IIの画像

SEIKO EPSON Σ5000II ※受注生産品
\3,200,000(1997年発売)

解説
Σ5000の3年間の市場実績を反映して細部のリファインが施されたレコードプレイヤー。
単なるレコードプレイヤーとしてでなく「表面粗さ計」とも呼べる正確な読み取り機としての性能を実現しています。

Σ5000IIではΣ5000で使用されていたブラシモーターをブラシレスモーターに変更しており、モーターの定期交換が不要となっています。また、モーターそのものと電源ユニットのモーターコントローラー部分が違うのみなため、Σ5000からのバージョンアップに対応していました。

軸受けは主軸が4枚の円板に寄り掛かる構造となっており、軸受のクリアランスが常に0となるように作動します。
主軸はSKS鋼鏡面仕上げに硬質クロームメッキを施し、円板の接触幅は1mm以下で接触面積を極力減らした精密な構造となっています。また、円板の硬度が僅かに落としてあるため、使うほど主軸の仕上げ面が転写します。
主軸の下部は超硬ボールによる点支持となっており、ボール受が容易に交換できるようになっています。

ターンテーブルは黄銅系の押出し材を十分なアニール処理を行った後、超高精度旋盤によってダイアモンド加工で仕上げてあります。上面はすり鉢形状となっており、針先のトレースする位置で主軸の傾きを完全にキャンセルするように配慮されています。
断面は定在波が起こりにくい形状としてあり、外輪部には純鉄のドライブリングを圧入し、境界面で鳴きを止めるようにしてあります。
主軸とターンテーブルとは4本のネジでフランジ結合することで強固に一体化しており、重量は約12kgあります。

ターンテーブルの駆動は新開発のDCブラシレスモーターと磁気アイドラを用いた独自の方式を採用しています。
このブラシレスモーターは通常のものに入っているロータ位置検出素子(ホール素子)などが入っておらず、ロータ(磁石)とコイルだけで構成された最も単純で信頼性の高いものとなっています。
アイドラには面着磁されたネオジウムマグネットが入っており、モーター軸及びターンテーブルのドライブリングに強力に吸着し、自動的に最も安定した場所で回転してトルクを伝達します。

トーンアームはスタティックバランス方式を採用しています。
Σ5000IIではヘッドの重量は400gを超えており、従来の方式だと2.8kg以上のバランスウェイトが必要となるためスムーズな動作ができません。そこでテコの原理を利用して軽いウェイトで釣合うようになっています。
アームの各支点には常に一方的に接触圧力がかかる構造となっており、スムーズな動作を得つつ遊びがありません。また、アームビームの中には高張力鋼の棒が組込まれており、強い圧縮応力で強固に一体化してあります。
 
 
主軸部 ターンテーブル部
アイドラ部
 
機種の定格
型式 レコードプレイヤー