オーディオの足跡



レコードプレイヤー

セイコーエプソンから販売されたΣ2000、Σ5000、Σ5000IIはいずれも寺垣 武氏が設計したレコードプレイヤーです。
 寺垣氏はレコードプレイヤー開発の第1~第6段階までの試作はオーディオテクニカで行なっており、開発費の総額は4億円を超えていたそうです。当時の開発成果としてオーディオテクニカからは吸着スタビライザが商品化されました。
 その後、東北リコー株式会社との開発で試作が続けられ、第11号機としてΣ3000が製造されました。この機種は数台作られたようで価格は230万円だったようです。ただ、Σ3000についてはカタログ等も作られておらず、公での販売という形が取られていないようです。

 Σ5000はΣ3000をベースにコストの制約を外してやりたい事を全てやって頂いたそうです(当時のエプソン担当者談)。そのため、ベースプレートの厚みが15mmから25mmに変更され、ターンテーブル上面も全面ダイヤカットが施されています。さらに、木部は木曽の本漆塗りが施されるなど数々の点で改良が加えられています。また、Σ5000の褶動部はEPSONの保有する最高レベルのもので仕上げられていたようで、SEIKOブランドの精密加工技術が生きています。
 その他に電源周りの強化やメンテが必要な部分のサービス対応も容易にできるように変更が加えられているようです。

 販売台数についてはネット上で色々なお話がでていますが、管理人が聞いた話だとΣ5000は10台ずつ3回生産され完売し、その後サービス用に残っていた1台も売れてしまったようです。また、Σ2000は50台ずつ2回生産され、合計100台が完売したようです。
 輸出はされなかったようですが、日本から手荷物として海外へ持ち帰った方が数人いるらしいです。