オーディオの足跡

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SX-P1の画像
 解説 

ポーラスメタルコーンによって全帯域オールメタルを実現したフロア型スピーカーシステム。

低域には新開発のポーラスメタルコーンを用いた30cmコーン型ウーファーを搭載しています。 ポーラスメタルコーンはOTTOが5年有余の歳月をかけて開発した世界初の振動板で、ニッケル素材を発泡状にした上で20μのアルミ箔を内側に接着することで、同じ面密度の24倍以上に達する優れた高剛性を実現し、かつウーファー振動板として必要十分な2.4km/secの音速を実現しています。さらに、発泡化されていることで適度なロスを持っているため、通常の紙コーン並の20~22という十分に低いQ値を実現しています。これによりウーファーの使用帯域を超える1kHzでも分割振動の殆どないピストン運動を実現しています。
振動板の形状は開口角115゜の振動の明確なコニカルタイプを採用しており、磁気回路には低歪率化を計った高磁束密度の大型フェライトマグネットを採用しています。

中域には6.7cmハードドーム型スコーカーを搭載しています。
このユニットにはピュアアルミをベースに両面80%アルミナ化した50μ厚の3層構造の振動板を採用しています。

高域には3.8cmリング型ツィーターを搭載しています。
振動板は硬質アルミによる30μ厚の超軽量薄型の6mm幅リングダイアフラムで、SX-P1のために新開発されたものです。
振動板自体が0.06gと超軽量であると同時にV字型のリングタイプとすることでボイスコイルによる駆動点からエッジまでの幅が狭くなり、分割振動が起こりにくく必要帯域をピストン運動でカバーしています。

ネットワーク部には位相補償回路を備えており、ユニットとネットワークのオーバーオール特性で位相差をキャンセルしてその平坦化を図っています。
また、中域と高域用に連続可変式のレベルコントロールを搭載しています。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
ユニットレイアウトはウーファーユニットを前面に出した立体レイアウトとなっており、空間合成された状態で全帯域の時間差歪の低減化を図っています。

機種の定格
方式 3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型
使用ユニット 低域用:30cmコーン型
中域用:6.7cmドーム型
高域用:3.8cmリング型
インピーダンス
定格許容入力 100W
200W(ピーク時)
出力音圧レベル 93dB/W/m
周波数特性 35Hz~35kHz
クロスオーバー周波数 500Hz、5kHz
レベルコントロール Mid:+1dB~-∞
High:+3dB~-∞
内容積 110リットル
外形寸法 幅450x高さ910x奥行430mm
重量 51kg