解説　

ホーレー社やクルトミューラー社の振動板を採用したスピーカーシステム。

低域には25cmコーン型ウーファーを搭載しています。
振動板には、ダイナミックで開放的な音色を得意とするアメリカ・ホーレー社のものを採用しており、120φx60φx20tのフェライト・マグネットを用いた強力磁気回路でドライブすることで高い能率を得ています。

中域には10cmコーン型スコーカーを搭載しています。
振動板にはドイツ・クルトミューラー社のコーン紙を採用しており、特殊コーティングを施すことで剛性改善を図っています。これにより分割振動による歪発生も少なく抑えています。

高域にはホーン型ツィーターを搭載しています。
このユニットはOTTOがSX-1155のために新規に開発したもので、ホーンとフレームを一体ダイキャストで成型することでホーン、フレーム、バッフルが全て連続的に一体化するような形状に仕上げられています。これにより回折効果による音質劣化を低減し、優れた指向特性と周波数特性を実現しています。
振動板にはマイラーフィルムを採用しています。

中域と高域用に連続可変式のレベルコントロールを搭載しています。
このレベルコントロールでは-∞まで絞込みが可能です。

エンクロージャーにはバスレフ方式を採用しています。
ダクト部はダクト共振周波数を20Hz以下にとり、さらに低域の瞬発大入力が入った時にはダクト部分で空気負荷が急激に増大するような特殊な設計となっており、ダンピングの良い低音再生を得ています。
板材には厚さ22mmの高密度パーチクルボードを採用しています。

機種の定格

方式	3ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型
使用ユニット	低域用:25cmコーン型 中域用:10cmコーン型 高域用:ホーン型
インピーダンス	8Ω
最大許容入力	70W
出力音圧レベル	94dB/W/m
周波数特性	35Hz～20kHz
クロスオーバー周波数	850Hz、6kHz
ネットワーク	3ウェイ、12dB/oct
レベルコントロール	中域:連続可変式 高域:連続可変式
エンクロージャー材質	高密度パーチクルボード
エンクロージャー仕上げ	天板、側板:ハンマートーン バッフルボード:ラビ塗装
外形寸法	幅340x高さ640x奥行307mm
重量	20kg