オーディオの足跡

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SP-G300IIの画像
 解説 

ダブルウーファー方式のSP-G300をベースに、スーパートゥイーターを追加した3ウェイフロア型スピーカーシステム。
小音量時の再生能力を重視し、大入力から小入力まで優れた特性が得られるよう設計されています。

低域には30.5cmコーン型ウーファーをスタガーに組合わせたダブルウーファー・パラドライブ方式を採用しており、38cm以上のウーファーと同等の能力を獲得しています。
磁気回路には300Wの耐入力特性を持たせるために65φロングボイスコイルを採用し、156φx20tのフェライトマグネットを搭載しています。
エッジには発泡樹脂を熱成型したアップロールタイプを採用し、フレームにはアルミ・ダイキャスト製を用いています。特殊ダンプ材によるデッドニングと相まって、十分な強度を得ると共に共振を防止し、他のユニットへの悪影響を抑えています。

高域には音響レンズを装備したホーン型トゥイーターを搭載しています。
SP-G300同様に、120φ大型フェライトマグネット使用のリアドライブ多孔イコライザー方式のホーン型を採用しており、さらにボイスコイルには45φエッジワイズ巻ボイスコイルを採用しています。
また振動板には、厚さ50μの米国製ジュラルミンを空気圧成型法によって成型して使用しています。
さらに、ホーン前面には音響レンズを装備し、8Hz~20kHzにわたり水平方向で120゜という広い指向性を獲得しています。

超高域にはリングラジエター・ホーン型スーパートゥイーターを搭載しています。
リング状のダイアフラムを採用しており、それを2点支持することにより振動中心を明確にするとともに、イコライザーとの距離を狭め、はぎれ・粒立ちの良い再生を図っています。
また、縦型のスリットを入れることにより優れた指向特性を実現しています。

ネットワーク部に使用する素子には、新開発のMPコンデンサーと音質・特性面で定評ある高級メタライズド・マイラー・フィルムコンデンサーを併用しています。
また、インダクターコイルには大型アニールラミネート・コアを使用しており、直流抵抗と大入力時の歪を低く抑えており、コイルの位置や方向、ワイヤーの引き回しなどにも注意し、音質向上を図っています。

バッフル板上に2つの巻線型アッテネーターを搭載しており、-50dB~+4dBの範囲で中高音域のレベルが調整できます。

エンクロージャーは左右対称のユニットレイアウトとすることで定位を改善しています。
バッフル板には振動減衰特性の良い米松合板、側板に音響用に開発した20mm厚高密度パーチクルボード、さらにコーナー部にはウォルナット無垢材を使うなど、強度の確保を図っています。
また、コンピューターによる振動モード解析や、試聴を繰り返しにより、不要共振を抑えた補強を行っています。

ストッパー付キャスターを搭載しています。

機種の定格
方式 3ウェイ・4スピーカー・バスレフ方式・フロア型
ユニット 低域用:30.5cmコーン型x2
高域用:7cmホーン型
超高域用:6.5cmホーン型
周波数特性 30Hz~25kHz
最大許容入力 300W
インピーダンス
出力音圧レベル 95dB/W/m(New JIS)
クロスオーバー周波数 1.5kHz、10kHz
外形寸法 幅460x高さ910x奥行392mm
キャスター含む:968mm
重量 45.3kg