SANSUI SP-505J
¥88,000(1台、1973年頃)
解説
JBLのユニットを用いたフロア型スピーカーシステム。
ユニットには30cmコーン型フルレンジスピーカーであるD123を搭載しています。
このユニットには吟味されたマグネット素材やコーン紙などが使用されており、さらにボイスコイルにはアルミリボン線をボビンに精密に手巻きしたものを採用するなど、スピーカーに要求される条件を満たすように作られています。
フロントバッフル部には目隠し用の板が設けられており、取り外して別売りJBLユニットを搭載することで2ウェイにグレードアップが可能です。また、同様にネットワークの取り付けも簡単に行えるようデザインされています。
エンクロージャーはサンスイが特別に開発したものを採用しており、フロントとリアのバッフルには品質のよい北欧製樺桜材合板を採用しています。さらに、エンクロージャーの内部には6本の補強材を使用しており、側板天板の箱鳴りを抑えてユニットの良さを発揮できるように設計されています。
SP-505Jのエンクロージャーは全てが手造りで作られており、一枚一枚の合板を丹念に鉋で仕上げて組み立てられています。また、仕上げにはオイルフィニッシュが施されており、フロントグリルには天然の檜材を使用したサンスイ独自の七宝組格子を採用しています。
機種の定格
方式 | 1ウェイ・1スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
ユニット | 全帯域用:30cmコーン型(D123) |
許容入力 | 40W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 98dB(新JIS) |
仕上げ | ウォルナット、オイル仕上げ |
外形寸法 | 幅474x高さ754x奥行400mm |
重量 | 32kg |