SANSUI SP-2000
¥32,600(1台、1968年頃)
解説
研究室での測定データに合わせて、実際に使用するあらゆる条件のもとにヒアリングテスト繰り返して開発された4ウェイ6スピーカーシステム。
低域には30cmのコーン型ユニットが採用されています。
直径6cmで1kg近くある大型のマグネットを使用しており、140,000maxwellの磁気回路となっています。
エッジはクロスに特殊なダンプ材加工を施した直線性の良いものを使用しています。
中域は16cmと12cmの口径の異なる2つのユニットを用いたアコースティック・スタガリング方式となっています。
ウーファーの干渉を抑えるため、後面を密閉型としています。
高域には5cmのホーン型ユニット2個、超高域には3.5cmのホーン型ユニットを採用しています。
ネットワーク回路は、サンスイのトランス技術を生かした特殊設計の大型フェライト・コアによるトランス式12dB/octを採用しています。これにより能率は1.5倍に向上しています。
また、タップ式レベル・コントロールを採用しているので、ボリューム式のように直列抵抗のため、ダンピング特性が悪化することはありません。
レベル調整も何度も試聴、測定をくりかえし、部屋の広さ、構造、音響特性に合わせて中音および高音をそれぞれ3ポイントに切替えられます。
エンクロージャーはウーファーのユニットに合わせたパイプダクトによるバスレフ方式で、低域の再生を改善しています。
また、内部には定在波の発生を防ぐため、吸音効果の高い25mm圧の特殊波型フェルトを使用しています。
エンクロージャーの素材には、硬くて密度の高いチップボード25mmを基材として採用しており、仕上げはウォールナットの美しさを生かしたオープンポア仕上げとなっています。
機種の定格
方式 | 4ウェイ・6スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 | ||||||||
ユニット |
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周波数特性 | 30Hz~20000Hz 25Hz~20000Hz(リスニングルーム) |
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最大入力 | 70W | ||||||||
インピーダンス | 8Ω | ||||||||
出力音圧レベル | 101dB | ||||||||
クロスオーバー周波数 | 1500Hz、5000Hz、10000Hz | ||||||||
外形寸法 | 幅381x高さ654x奥行323mm | ||||||||
重量 | 20.5kg |