SANSUI SP-1010
¥90,000(1台、1990年頃)
解説
コンパクトなサイズに独自の制振技術を取り入れた2ウェイスピーカーシステム。
エッジの鳴きを抑えるため、エッジの表面積を極小にしたインナーエッジを採用しています。
さらに、重量のある特殊制振材でユニットやエンクロージャー内部などを徹底的にダンプすることで、不要振動を制御しています。
低域には21cmのコーン型ウーファーが採用されており、高域には2.5cmのハードドーム型トゥイーターが採用されています。
ウーファーと素材が異なるトゥイーターを仕様することで、音のまとまりを損なうのを防ぐため、トゥイーターの振動板には従来比で約50%まで重量を下げたPFカーボン振動板を採用し、ウーファー振動板との整合性を図っています。
また、各ユニットは防磁設計が施されています。
ネットワークでは、OFC合金のリード線を使用した空芯コイルを質量の大きな特殊樹脂で固め、外部とコイル自身の振動を抑えています。
また、コンデンサには音質を重視し、フィルムコンデンサが採用されています。
エンクロージャーは針葉樹系の高密度パーチクルボードを使用しており、表面にはウォールナットのツキ板が貼られ、オイルフィニッシュで仕上られています。
内部にはインナーフレームマウント方式が採用されており、ほぼ中央に40mm厚のX型をしたセンターバッフルを設け、そこにウーファーフレームと磁気回路を固定しています。
さらに、天板はスプルースとの2重構造とし、トップには牛革ヌバックを張るなど、不要振動を低減させる構造となっています。
別売りでスピーカースタンドがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・バスレフ方式・ブックシェルフ型 防磁型(EIAJ) |
ユニット | 低域用:21cmコーン型 高域用:2.5cmドーム型 |
再生周波数帯域 | 40Hz~40000Hz |
最大入力 | 120W |
インピーダンス | 6Ω |
出力音圧レベル | 88dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 2500Hz |
外形寸法 | 幅270x高さ450x奥行339mm |
重量 | 19.2kg |
備考 | 付属:ウッドワックス、スパイク |
別売:スピーカースタンド L-1010(1台、¥19,000) | |
外形寸法 | 幅320x高さ430x奥行340mm |