SANSUI SL-5/SL-5W
¥16,100(1台、1970年代前半頃)
解説
より薄く、よりHi-Fiを目指して開発された薄型スピーカーシステム。
SL-7よりも一回り小さい構造となってます。
低域には16cmコーン型ウーファーを搭載しています。
コーンにはヤング率の高いクラフト・パルプを主体にしたコーン紙を採用しており、さらに音楽性を重視するため、楽器の主成分が集まっている中音域の豊かな再生にもポイントを置き、アルミドーム・ラジエーターを採用しています。
その他にも、特殊ウレタンゴムエッジ、リニアリティの良いダンパーや、磁気回路にはフェライトマグネットを採用しています。
低域再生を改善するため、16cmのドロンコーンを採用しています。
ドロンコーンは磁気回路を持たないコーン型ユニットで、ウーファーユニットの背面に出た低音を、このコーンの振動により位相を逆で出して、低音再生の改善を図っています。
特殊ウレタンゴムエッジやピアノ線ダンパーの採用により大振幅にも優れた直線性を得ています。
高域には高能率化と指向性の改善を図ったホーン型トゥイーターを搭載しています。
ネットワーク部には、トランス技術を活かした12dB/octのLC型を採用しています。
エンクロージャーは硬度の高い特殊合板とパーチクルボードを使用しており、日本の伝統工芸品である組子がつけられてます。
天然木スピナールの木肌を生かしたSL-5と、ホワイト仕上げのSL-5Wの2種類がありました。
別売りでアルミ仕上げの脚型専用スタンドがありました。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・2スピーカー・パッシブラジエーター方式 ・ブックシェルフ型 |
ユニット | 低域用:16cmコーン型 高域用:5cmホーン型 その他:16cmドロンコーン |
周波数特性 | 50Hz~20kHz(無響室) 35Hz~20kHz(ノーマル・リスニングルームにて) |
最大入力 | 20W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 96dB/W |
クロスオーバー周波数 | 6.5kHz |
ネットワーク | 12dB/oct |
外形寸法 | 幅369x高さ511x奥行143mm |
重量 | 6.4kg |
別売 | 脚型スピーカースタンド L-1(4本1組、¥3,900) |