SANSUI SF-1
¥33,600(1台、1972年頃)
解説
コンサートホールなど生音場特有の豊かで包み込まれるような音の広がりをそのままに伝えられるように考えられ、開発された無指向性スピーカーシステム。
低域には16.5cmのコーン型ユニット2個によるパラドライブ方式を採用しています。
実質コーン紙面積が大幅に増えるので、重低音の再生が可能となっています。
高域には低域との音のつながりや音色を考慮して設計された5.8cmのコーン型ユニットが採用されています。
ウーファーとの背面干渉を避けるため、大型密閉カバーで裏側を覆っています。
ユニットが取り付けられた部分の上下にはリフレクターが取り付けられており、音波をあらゆる方向にむらなく輻射させています。
ネットワークにはメカニカルフィルターによるダイレクト・カップリング・ウーファと、6dB/octローカットのなだらかなカーブを持つネットワークを採用しており、自然でなめらかな繋がりを得ています。
また、高域用のアッテネーターには精密な調整が可能なボリューム式を採用しています。
エンクロージャーは四つの面に天然檜材のカーブ組子を採用しており、さらに内部には新開発のアコースティック・ディフューザーを張りめぐらし、音の拡散をより一層緻密なものにしています。
機種の定格
方式 | 2ウェイ・3スピーカー・バスレフ方式・フロア型 |
ユニット | 低域用:16.5cmコーン型x2 高域用:5.8cmコーン型 |
周波数帯域 | 55Hz~20000Hz |
最大許容入力 | 45W |
インピーダンス | 8Ω |
出力音圧レベル | 90dB/W/m |
クロスオーバー周波数 | 2000Hz(6dB/oct) |
外形寸法 | 幅370x高さ563x奥行370mm |
重量 | 12.0kg |