SANSUI SR-3030
¥35,700(1968年8月発売)
解説
音質・機能・性能のそれぞれでプレイヤーの基本特性を徹底的に追求したレコードプレイヤー。
メカニズム部は、ダブルリム・ターンテーブルのベルトドライブ方式を採用しています。
ベルトによるダイレクト・ドライブ機構により、ゴロやノイズの発生を抑え、滑らかな回転を実現してます。
またモーターには、新設計の大型コンデンサー起動・4極ヒステリシス・シンクロナスモーターを採用しており、安定した回転を実現しています。
ベルトには、精密度の高いグラインダー仕上げで、厚さムラをミクロン・オーダーの数値まで均一化したポリウレタン・エンドレスベルトを使用しています。
また、ベルト保護機構を搭載しており、電源OFFの状態ではスピード切替機構が自動的にインターロックされ、ベルトの変形を防ぎます。
インサイドフォース・キャンセラーを搭載しており、レコードの回転時に中心部に引かれる力を戻す事ができ、常に正常な状態でレコードをトレースできます。
センタースピンドルにはテフロンを採用し、長めにすることでターンテーブルの水平面振れを少なくしています。
アームには、針圧直読式スタティック・バランス型パイプアームを採用しています。
アーム可動部の重量は、摩擦抵抗および慣性能率をできる限り小さく設計したことで感度を向上しています。
カートリッジは、新設計のインデュースド・マグネット型を採用しています。
直線型軽量カンチレバーを採用し、可動部の質量を小さく、高域が良く伸びるハイ・コンプライアンスに設計されています。
特殊な軽合金を用い、フチを下方へ曲げて補強リブとし、強度と共振点を解決した軽量スペアシェルが付属しています。欧州規格コネクターを採用しているので、他のアームにも使用が可能です。
オイルダンプ・アームを採用することで、静かな動作を実現しています。
ハウリング防止用のゴムクッションを採用しています。
静電防止剤の封入された特殊ラバー・シートを採用しています。
このシートは、エッジの柔らかいものを使用することで、レコードに傷をつけるのを防いでいます。
ターンテーブル機構を取り付けてあるボードには、ダイキャスト製を採用することで振動を低減しています。
キャビネットはウォルナット製となっています。
機種の定格
型式 | ステレオレコードプレヤー |
方式 | 2スピード、ベルトドライブ方式 |
ターンテーブル | 31cmφ、1.3kg、アルミ合金ダイキャスト製 |
電源モーター | コンデンサー起動ヒステリシス・シンクロナス・モーター |
定格回転数 | 33・1/3、45rpm |
回転切替方式 | プッシュ・ボタンによるベルト掛け替え機構 |
SN比 | 45dB以上 |
ワウ・フラッター | 0.09%以下 |
PUアーム | スタティックバランス型無共振パイプアーム |
トラッキングエラー | ±1゜ |
針圧 | 0g~2.5g(0.5gステップで直読) |
カートリッジ | IM(インデュースド・マグネット)型 |
周波数特性 | 15Hz~20kHz |
出力バランス | 1.5dB以下 |
チャンネルセパレーション | 30dB以上(1kHz) |
出力電圧 | 5mV |
標準負荷抵抗 | 50kΩ |
標準針圧 | 1.5g~2g |
針先コンプライアンス | 17x10-6cm/dyne |
針先 | 0.5mil、ダイヤ針 |
付属装置 | 電源スイッチと連動する遅延オイルダンプ式アームリフター 針圧直読ウェイト カートリッジ自重補正用サブウエイト プラグイン・スペア・ヘッドシェル インサイドフォース・キャンセラー |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
消費電力 | 20VA |
外形寸法 | 幅520x高さ178x奥行375mm |
重量 | 8.2kg |