SANSUI DZ-α507R
¥49,800(1989年頃)
解説
ドルビーHX-PROを搭載したステレオカセットデッキ。
ドルビーHX-PROを搭載しており、高域成分量に応じ適切な実効バイアスを与え高域の録音能力を改善し、低域は低歪率と良好なMOL(最大出力レベル)が得られます。
また、実効バイアスを持続させて位相ズレを最小限に抑え定位感を確保しています。
ヘッドには磁気特性に優れたアモルファスヘッドを採用しています。
ヘッドのコイルには伝送歪を低減するOFC(無酸素銅線)を使用しており、ドルビーHX-PROとあいまって高域特性の改善を図っています。
様々の種類のテープや、個々の特性の違うテープの能力を引き出すため、オートバイアス機能を搭載しています。この機能は、キーを押すと信号を録音再生し、約25秒で周波数特性と歪のバランスの最適なバイアスが自動設定されます。
多彩な機能を凝縮した独自のCDFC(Computerized Dual Function Control)を搭載しています。
特殊モードキーを排し基本操作キーの簡単な複合操作によりコントロールが可能なため、クラス最多の多機能化を達成しています。
テープリードイン、オートレックミュート、前後20曲AMPS、レックキャンセル、双方向ミュージックスキャン、1曲/全曲リピート、メモリーストップ、LR独立マイク入力端子を搭載しています。
録音アンプには定電流駆動回路を採用しており、ヘッド駆動電流は録音周波数の変化によるインピーダンス変動に関係なく一定となるため、出力抵抗を追放しています。これにより、ダイナミックレンジを大幅に改善し位相劣化を防ぎ安定した定位感を獲得しています。
また、再生アンプはヘッドに直結されており、音質に悪影響をおよぼすカップリングコンデンサーを排しています。
電源部は、安定した電源供給と各部間の相互干渉の排除を徹底するため、録音/再生アンプ、バイアス発信器、メカ駆動部、FL表示部の4つに対して安定化電源を配した独立4電源構成としています。
別売りでサイドウッドがありました。
機種の定格
型式 | オートリバースステレオカセットデッキ |
ヘッド | 録音・再生:アモルファスOFCコイルヘッドx1 消去:ダブルギャップフェライトx1 |
モーター | キャプスタン用:DCサーボモーターx1 リール用:DCモーターx1 |
ワウフラッター | 0.05%W.RMS ±0.1%W.Peak |
早巻時間 | 約90秒(C-60) |
周波数特性(-20dB録音) | メタルテープ:20Hz~21kHz(30Hz~20kHz ±3dB) クロームテープ:20Hz~19kHz(30Hz~18kHz ±3dB) ノーマルテープ:20Hz~18kHz(30Hz~17kHz ±3dB) |
SN比(メタルテープ) | ドルビーNR Off:58dB以上(EIAJ) ドルビーB NR On:65dB以上(5kHz) ドルビーC NR On:75dB以上(1kHz) |
出力レベル/インピーダンス | Line:360V/47kΩ Headphone:0.6mW/8Ω |
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 20W |
外形寸法 | 幅430x高さ126x奥行296mm |
重量 | 4.5kg |
別売 | リアル・サイドウッド SW-DZ1(¥10,000) |