オーディオの足跡

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CD-10の画像
 解説 

基本特性と多機能を追求したチャンネルデバイダー。

フィルター回路は、PNP-NPN2石のローノイズトランジスタによるエミッターフォロワー回路で全段を構成しています。
特に入力段のバッファアンプは、L/R4回路構成とし、バッファアンプ本来の性能を生かした設計とすることで、高いSN比と低歪率を得ています。
また、±2電源方式で各周波数セレクター段の入出力回路が0V電位のため、使用中どの周波数セレクターを切替えてもクリックノイズがありません。

CD-10は、3ウェイ方式にスーパートゥイーターやサブウーファーを追加し、帯域を広く使うという要素に対応するため、4ウェイ方式まで対応しています。さらに、低域、中低域、中高域、高域と4つに分割された帯域の組み合わせにより2ウェイから4ウェイまで裏面パネルのモードセレクターにより6通りの周波数帯域分割が可能です。

低域-中低域は60Hzから600Hzまで、中低域-中高域は300Hzから3kHzまで、中高域-高域では1.5kHzから15kHzまで、クロスオーバー周波数を各々11段階に選ぶことができます。
しかも、各分割帯域の低域と高域側のクロスオーバー周波数が単独に変えられるため、通常の-3dBクロスポイント以外にオーバーラップ部分を自由に調整できます。

遮断スロープはシャープな18dB/octと12dB/octの2通りがあり、それぞれクロスさせる各帯域の低高域側両端で切替えできます。そして、各々の遮断スロープの-3dBポイントが全く同一であり、どんな条件でも性格なカットオフ周波数が得られます。
切替スイッチは周波数セレクターと同様前面パネルにあり、実際の音を聴きながら選ぶことが出来ます。

各帯域のレベルを単独レベル調整できます。低域は裏面パネルに、中低域、中高域、高域は前面パネルにあり、コーン型やホーン型のユニットの違い、能率の違いなど全てに対応できます。

ローブースターにより低域補償が可能です。
ツマミをリアパネルに設置し、10ステップで20Hzにおいて0~8dBまで補償できます。さらに、ターンオーバー周波数は60Hzと100Hzに切替えでき、不足しがちな超低域の量感を改善できます。

BA-1000、QSD-1と同じデザインを採用しており、プロ用ラックにそのままマウントできます。

機種の定格
型式 チャンネルディバイダー
回路方式 2、3、4ウェイNFフィルター
最大出力 8V(THD 0.1%以下)
定格出力 5V
全高調波歪率 0.008%以下(定格出力時)
SN比 90dB以上(定格出力時)
入力インピーダンス 150kΩ
負荷インピーダンス 10kΩ
カットオフ周波数(±10%)
F1: 60、75、95、120、150、190、
240、300、380、480、600Hz
F2: 300、380、480、600、750、950、
1.2k、1.5k、1.9k、2.4k、3kHz
F3: 1.5k、1.9k、2.4k、3k、3.8k、4.8k、
6k、7.5k、9.5k、12k、15kHz
遮断特性 18dB/oct、12dB/oct
(低域側、高域側)
ローブースト 0~+8dB(20Hz)
ローブースト・ターンオーバー 60Hz、100Hz
消費電力 10W
外形寸法 幅482x高さ88x奥行305mm
重量 6.4kg