SANSUI SM-32
¥43,600(1962年発売)
解説
一台でラジオのステレオ放送、FM放送、海外からの短波放送などが受信可能な最高級ステレオアンプ。
当時はまだ珍しかった、トランジスタやダイオードも採用されていました。
パワーアンプ部は6BM8の固定バイアス方式を採用しており、出力トランスにはオリエントコア使用のものが採用されています。
プリアンプ部には、工業計測器用のトランジスタが採用されています。
これにより、ハムやノイズを防いでおり、さらに温度補償回路を備えて安定した動作を可能にしています。
整流回路にはシリコンダイオードが採用されています。
これにより、整流によるヒーター電力損失や温度上昇がなく、安定した動作を保っています。
モーターのゴロやレコードのスクラッチノイズをカットするランブルフィルター、スクラッチフィルターを搭載しています。
また、ラウドネスコントロールやテープモニター端子、ステレオ/モノインジケーターなどを搭載しています。
機種の定格
型式 | FM付3バンド型ステレオ総合アンプ | ||
最大出力 | 16W-16W | ||
周波数特性 | 30Hz~70kHz 1dB以内 | ||
歪率 | 1%以下(出力13W時) | ||
利得(出力12Wに要する入力) | Phono MAG:72dB、3.5mV Phono X-TAL:45dB、82mV VTape、MIC:75dB、2.5mV AUX:50dB、44mV |
||
受信周波数 | FM:80MHz~108MHz(CHAN-1) AM:535kHz~1605kHz(CHAN-1、2) 短波部:3.5MHz~10MHz(CHAN-1) |
||
同調表示 | マジックアイ使用(AM・FM共用) | ||
付属回路 | ラウドネスコントロール ランブルフィルター スクラッチフィルター テープモニター端子(スライドスイッチ操作) |
||
使用半導体等 |
ゲルマニュームダイオード:OA79x4 シリコンダイオード:SE-0.5Ax2 セレン整流器:T.C0.2P11/2x1 |
||
電源電圧 | AC100V/117V/240V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 120VA | ||
外形寸法 | 幅452x高さ325x奥行148mm | ||
重量 | 14.4kg |