SANSUI SAX-500
¥53,800(1967年発売)
解説
チューナー部にFETを採用したソリッドステート総合アンプ。
出力回路はシリコンパワートランジスタを使用したコンプリメンタリー・ダーリントンSEPP-ITL-OTL回路を採用しています。
また、パワートランジスタにはエピタキシャルシリコントランジスタを使用しているのをはじめ、イコライザーには特に選別されたローノイズシリコントランジスタなど、低周波回路は全段シリコントランジスタを採用しています。
FMフロントエンドは3連バリコンとRF段にジャンクション型FETおよびミキサー、オシレーター回路にシリコントランジスタを採用しています。
さらに、AGC回路の使用によって強電界での選択度も向上しています。
IF段には高周波増幅に使用する厳選されたシリコントランジスタと新開発の中間周波変成器を採用しています。
純電子式のFMステレオ・モノラル切替機構を搭載しており、FM AUTOではFM放送がモノからステレオになると、電子スイッチが自動的に動作してステレオになります。
ステレオとモノの放送電波を確認できるステレオインジケーターを搭載しています。
AM用アンテナには、高感度フェライトバーアンテナを採用しています。
また、外部アンテナも使用出来ます。
誤って出力端子をショートするような事故が起きてもパワートランジスタが破損しないよう、速断ヒューズによる保護回路を設けています。
耳障りなスクラッチノイズを取るスクラッチフィルターをはじめ、ラウドネスコントロール、ヘッドホンジャック、DINコネクター、FM-AFC、テープモニター、SCAフィルターなどの機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | ソリッドステート総合アンプ | ||||
<アンプ部> | |||||
実効出力 |
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全高調波歪率 | 1.0%以下(定格出力) | ||||
パワーバンドウィズ(IHF) | 20Hz~50kHz(8Ω) | ||||
周波数特性 | パワーアンプ部:15Hz~50kHz ±1dB AUX:20Hz~30Hz ±1dB |
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ハム及び雑音(IHF、定格出力) | Phono:70dB以上 AUX:80dB以上 |
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チャンネルセパレーション(定格出力) | Phono、AUX:50dB以上 | ||||
出力インピーダンス | 4Ω~16Ω | ||||
ダンピングファクター | 24(8Ω) | ||||
イコライザー特性(NF型) | Phono:RIAA Tape Head:NAB |
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入力感度(実効出力、1kHz) | Phono:2.2mV ±3dB Tape Head:2mV ±3dB AUX、Tape Monitor(PIN、DIN):150mV ±3dB |
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録音出力 | Rec Out(PIN):150mV ±3dB(100kΩ以上) Rec Out(DIN):25mV ±3dB(100kΩ以上) |
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トーンコントロール | Bass:±10dB(50Hz) Treble:±10dB(10kHz) |
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ラウドネスコントロール | 50Hz:+6dB、10kHz:+5dB | ||||
ノイズフィルター | 10kHz、-10dB | ||||
<FMチューナー部> | |||||
受信周波数 | 76MHz~90MHz | ||||
感度 | 2μV ±3dB(S/N 20dB、30%MOD) 2.5μV ±3dB(30%MOD) 2.5μV ±3dB(IHF) |
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イメージ比 | 45dB以上(84MHz) | ||||
SN比 | 50dB以上(84MHz、30%MOD) | ||||
全高調波歪率 | 1%以下(入力60dB、30%MOD、84MHz) | ||||
選択度 | 45dB以上(84MHz) | ||||
キャプチャーレシオ | 3.5dB | ||||
<FMマルチセクション> | |||||
チャンネルセパレーション | 35dB以上(60dB、84MHz) | ||||
全高調波歪率 | 1%以下(入力60dB、1kHz、84MHz) | ||||
<AMチューナー部> | |||||
受信周波数 | 535~1,605kHz | ||||
感度 | 20μV ±3dB(S/N 20dB、30%MOD、1MHz) | ||||
イメージ比 | 40dB(1MHz) | ||||
<総合> | |||||
電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 85VA(最大) | ||||
外形寸法 | 幅418x高さ130x奥行324mm | ||||
重量 | 9.4kg |