SANSUI SAX-200
¥44,700(1964年発売)
解説
FMマルチ回路を内蔵したAM/FMマルチステレオアンプ。
SAX-100とSAX-200は70年前半頃まで発売されたSAXシリーズの最初の機種でした。
出力管は高能率複合管(3極、5極管)6BM8のプッシュプル構成を採用しています。
パワーステージには、16dBを超える電圧負帰還(V-NFB)がかけられており、内部インピーダンスが約1/8に低下しています。
FMマルチステレオ回路を搭載しています。
回路方式にはスイッチング・マトリックス方式を採用しています。
トランジスタ4個を使用したヘッドアンプを搭載しています。
トランジスタは特に工業計測器用の超精密級の物を選択し、ハムの絶無をはかっています。
コンデンサ・トゥイーター用の特別端子を搭載しています。
ランブルフィルター、スクラッチフィルター、ラウドネスコントロール、フリクション方式のトーンコントロール、FMマルチプレックス、FM-AFC、テープモニターなどの回路を搭載しています。
さらに、同調指示用FMマルチインジケーターを搭載しています。
電源を入れるとカラフルな目盛が浮き上がる機構を採用しています。
機種の定格
型式 | AM/FMマルチ・ステレオアンプ | ||
<パワーアンプ部> | |||
ミュージックパワー | 23W+23W | ||
最大出力 | 16W+16W | ||
周波数特性 | 20Hz~80kHz -2dB以内(8Ω負荷) | ||
歪率 | 1%以下(出力13W時) | ||
出力インピーダンス | 8Ω、16Ω、32Ω | ||
<プリアンプ部> | |||
利得(出力12W、1kHz) | Phono MAG:79dB、1.1mV Phono X-TAL:51dB、40mV Tape(MIC):84dB、0.8mV AUX:46dB、70mV |
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S/N比 | Tape:55dB以上 | ||
トーンコントロール | CR型 50Hz、+13dB~-15dB 10kHz、+10dB~-14dB |
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イコライザー | NF型 Phono:RIAA Tape:NAP |
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<FMチューナー部> | |||
受信周波数 | 76MHz~90MHz | ||
帯域幅 | 200kHz(-3dB) | ||
電気的忠実度 | 30Hz~15kHz ±2dB以内 | ||
感度 | 3.5μV(S/N 30dB) | ||
<FMマルチプレックス部> | |||
方式 | スイッチング方式 | ||
周波数特性 | 50Hz~15kHz ±2dB | ||
チャンネルセパレーション | 35dB(1V、1kHz) | ||
歪率 | 1%以下(0.3V入力、1kHz) | ||
<AMチューナー部> | |||
受信周波数 | 535kHz~1605kHz | ||
帯域幅 | 6kHz -3dB | ||
感度 | 50μV以上(S/N 20dB) | ||
<総合> | |||
付属回路 | ラウドネスコントロール スクラッチフィルター ランブルフィルター AFC テープモニター FMステレオインジケーター |
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使用半導体 |
シリコンダイオード SE-0,5B:2個 セレン整流器 TC-0,2P:1個 トランジスタ 2SB-381:4個 バリキャップ 1S-352:1個 |
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電源電圧 | AC100V、50Hz/60Hz | ||
消費電力 | 120VA | ||
外形寸法 | 幅436x高さ147x奥行343mm | ||
重量 | 13.3kg |