オーディオの足跡

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QRX-2000の画像
 解説 

新開発のQSバリオマトリックス回路を内蔵した4チャンネルレシーバー。

サンスイが開発したQSバリオマトリックス回路を搭載しています。
この回路は方向性マスキングと呼ばれる音響心理現象を応用しており、強い音と弱い音が同時に耳に達した場合、弱い音の方向がマスクされて不明確になるという現象を電子的に4チャンネル回路へ組み込んでいます。
この方式により、従来の3dBタイプのRMデコーダーに比べて理論上は無限大のチャンネル間セパレーションが得られるため、QRX2000では音楽再生上最も好ましい値に設定しています。また、従来のRMデコーダーに比べて正確な定位と高い音質も得ています。

様々な4チャンネルの効果が選択できるファンクションスイッチを搭載しています。
QSシンセサイザーのスイッチを押すと、ニューQSシンセサイザー機能によって2チャンネルレコードなどを4チャンネルで楽しむことができます。
QSレギュラーマトリックスでは、従来のRMとバリオマトリックスを組み合わせることで、QS4チャンネル再生を高い音質で再生できます。
フェイズマトリックスでは、独自のQSバリオマトリックス回路によってSQ再生をセパレーション良く行います。
ディスクリートでは4チャンネルテープデッキの再生やCD-4ディモジュレーターの再生に対応しています。

パワーアンプ部には全段直結準コンプリメンタリー回路を採用しています。
QRX-2000ではパワートランジスタの放熱効果にも注意を払い、各チャンネル段をユニット化してマザーボードに取り付けてあります。

FMチューナー部のフロントエンドにはデュアルゲートMOS FETと精密3連バリコンを使用しており、高感度化が図られています。また、IF段にはセラミックフィルターを4素子、MPX部には専用ICを使用することで安定した音質を得ています。

電源部には1ランク上のクラスのパワートランスを採用しています。また、電源コンデンサーは4,700μFでリップルフィルターを備えた構成となっています。さらにSN比や安定度向上のため、安定化電源回路を採用しています。

トーンコントロールやラウドネス、テープモニターなどの機能を搭載しています。

機種の定格
型式 4チャンネルレシーバー
<シンセサイザー部>
シンセサイザー部 シンセサイザー/デコーダー
サンスイQSレギュラーマトリックス回路
<アンプ部>
ミュージックパワー(IHF) 80W(4Ω、1kHz)
実効出力 12Wx4(8Ω、1kHz、各ch動作)
7+7+7+7W(8Ω、1kHz、4ch同時動作)
全高調波歪率(定格出力) 0.8%以下
混変調歪率(定格出力) 0.8%以下
パワーバンドウィズ(IHF) 25Hz~30kHz
ダンピングファクター 20(8Ω)
入力感度/インピーダンス Phono:3mV/50kΩ
Aux(4ch):170mV/50kΩ
Tape mon(Pin:2ch/4ch、Din:2ch):170mV/50kΩ
録音出力 Tape rec(Pin:2ch/4ch):170mV
      (Din:2ch):30mV
周波数特性(出力1W) 30Hz~30kHz ±1.5dB
ハム及びノイズ(IHF) Phono:70dB以上
Aux:80dB以上
トーンコントロール Bass:±10dB(50Hz)
Treble:±10dB(15kHz)
ラウドネス +8dB(50Hz)、+3dB(10kHz)
<FMチューナー部>
感度(IHF) 2.5μV
SN比 mono:60dB以上
キャプチャーレシオ(IHF) 2.5dB以下
イメージリジェクション 50dB以上(83MHz)
IFリジェクション 60dB以上(83MHz)
スプリアスレスポンスリジェクション 60dB以上(83MHz)
選択度 50dB以上
全高調波歪率 mono:0.5%以下
stereo:0.8%以下
ステレオセパレーション 35dB以上(1kHz)
<AMチューナー部>
感度(バーアンテナ) 50dB/m(1MHz)
選択度 25dB以上
イメージリジェクション 80dB/m(1MHz)
IFリジェクション 80dB/m(1MHz)
<総合>
定格消費電力 80W(最大160VA)
外形寸法 幅460x高さ140x奥行329mm
重量 9.0kg