オーディオの足跡

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CA-606の画像
 解説 

全回路をPNPとNPNトランジスタの組み合わせによるNFアンプ構成としたステレオコントロールアンプ。

イコライザー回路には、PNP-NPN-PNPトランジスタの組み合わせによるE-E NF型を採用しています。
この回路は、NPNよりも本質的にノイズの低い、PNPトランジスタを初段に用い、エミッタ電圧が自由に選べるので動作点が合理的であると同時に、直流NFと交流NFを巧く組合わせる事で、直流安定性が高くなっています。

中間アンプは、トーン・コントロールの前段と後段に、それぞれPNP-NPNトランジスタによる2段E-B NF型回路を設けています。
これは、エミッタからベースへ、直流NFと交流NFをほどこしたもので、歪率は小さく、S/N比も高くなります。

出力段は、エミッタ・フォロワー出力回路を採用しています。
ロー・インピーダンスで十分な出力レベルが得られるので、出力コードを延長しても高域の減衰などの悪影響がありません。

従来のBass、Trebleの他に、中高域を調整するMidrangeを加えたトリプル・トーン・コントロール(T.T.C)としています。
ロータリースイッチ使用で、高・低域は2dBステップ、中音は1dBステップの調整が可能です。

信号経路から電解コンデンサを無くすため、できるだけ直結回路を取り入れ、段間にコンデンサが必要な場所では回路インピーダンスを高くしてマイラー型を使用しています。
これによって、高域の特性が改善されました。

直流電源には、ツェナー・ダイオードを使用した定電圧回路を採用しています。
このためにドリフトが少なく、回路の安定性が向上しています。

出力回路とは別に、ヘッドホン専用のアンプを搭載しています。

同時に2台のテープデッキに録音ができ、どちらの再生モニターもできる、テープモニター2回路方式となっています。
またリプリント・スイッチにより、デッキ1からデッキ2へのリプリントが簡単にでき、それぞれのモニター、あるいはリプリントしながら全く別のソースを楽しむ事ができます。

入力回路はPhono2系統をはじめ、Tuner、AUXやTape Play Back 2回路があり、さらにフォーン・プラグの使えるMIC入力ジャックを搭載しています。

12dB/octのNF型ロー・フィルターとハイ・フィルターを搭載しています。

ワンタッチで-20dB減衰ができる、ミューティングスイッチを搭載しています。

ラウドネス・コントロール搭載

モード・スイッチは、Stereo、Reverse Mono L+R、L、R

電源スイッチ連動のACアウトレットを搭載

DINコネクター搭載。

機種の定格
型式 プリアンプ
出力電圧 最大出力:3.5V
定格出力:1.5V
全高調波歪率 0.1%以下(定格出力)
周波数特性 15Hz~30000Hz、±0.5dB
ハム及び雑音(IHF) Phono1、2:75dB以上
MIC:80dB以上
Tuner、Aux:80dB以上
入力感度/インピーダンス
(1kHz、定格出力時)
Phono1:2mV/50kΩ
Phono2:2mV/50kΩ
MIC:3mV/50kΩ
Tuner:180mV/50kΩ
AUX:180mV/50kΩ
Tape Mon(Pin):180mV/50kΩ
Tape Recorder(Din):180mV/50kΩ
録音出力 Tape Rec(Pin):180mV
Tape Recorder(Din):30mV
イコライザー Phono:NF型、RIAA
Mic:NF型、フラット
コントロール Bass:50Hz、±10dB
Midrange:1000Hz、±5dB
Treble:15000Hz、±10dB
Loudness:+8dB(50Hz)、+3dB(10kHz)(Volume -30dB)
スイッチ Low Filter:30Hz -12dB(NF型12dB/oct)
High Filter:20000Hz -12dB(NF型12dB/oct)
Tape Monitor 1:Source-Playback
Tape Monitor 2:Source-Playback
Tape to Tape Reprint:Source Record-Deck 1 to 2
Muting:-20dB
使用半導体 トランジスタ:18
ダイオード:2
ツェナー・ダイオード:1
電源 100V、50Hz/60Hz、9VA
外形寸法 幅415x高さ127x奥行278mm
重量 5.7kg