オーディオの足跡

PR:SANSUIの製品をヤフオク!で検索
PR:ヤフオク!で中古オーディオを検索

CA-3000の画像
 解説 

コントロールアンプの最高峰を目指し、優れた基本性能と充実した調整機能を搭載したコントロールアンプ。

イコライザー部には、+−2電源を使用し、CR-NF型2アンプ構成の出力A級純コンプリメンタリー・プッシュプル方式を採用しています。回路には、片chあたりデュアルFET2個、11石低雑音トランジスタを使用しています。
この回路は位相特性、ダイナミックレンジ、SN比などの動特性を重視するとともに、音質に影響を与えるRIAA偏差の補正を±0.2dBに抑えています。
RIAA偏差の補正は一般的にNF型回路で行いますが、CA-3000ではCR型で高域補正を、NF型で低域補正を行うため、高域で起こりがちなピークや位相ズレが無く、SN比の高い音質を実現しています。
この回路は定電圧電源から左右独立に供給される+−50Vの高電圧で駆動しており、高い最大許容入力を得ています。

電源部にはトロイダルトランスを採用しています。さらに全段左右独立の安定化電源とし、各ch、ブロック間における相互干渉を防いでいます。

トーンコントロール部には、通常のBass/Trebleに加えMidrangeを追加した独自のトリプルトーンコントロールを採用しています。高、低域のターンオーバー周波数は3段に切替えができ、さらにディフィートスイッチによってトーンアンプをパスすることも可能です。
トーンアンプには低雑音トランジスタや精度の高いCR素子を厳選して採用しており、ブースト時でも歪成分の増加も無く、NF量も十分かけられ、広いダイナミックレンジと高いSN比を得ています。

対数圧縮型回路によるレベルメーターを搭載しています。
このレベルメーターは切替えスイッチにより、ダイナミックレンジ、パワーアンプの出力、デッキとのレベル合わせなどを確認できます。

Phono入力には切替え機能を搭載しており、インピーダンスで3段階、入力感度で3段階に切替えできます。
また、入力容量も3段階に切替え可能です。

アッテネーターに匹敵するほど連動と変化誤差の少ない無段階精密型ボリュームを採用しています。

テープデッキ3台同時録音、2台同時コピーが可能で、さらに独立してソースプレイとコピーが行えます。

2段ロー/ハイフィルター、3段オーディオミューティング、5段モードスイッチ、ヘッドホンジャック/レベルなどを搭載しています。

1台1台に実測のデータシートが添付されています。

機種の定格
型式 ステレオコントロールアンプ
全高調波歪率(定格出力) 0.03%以下
混変調歪率(70Hz:7kHz=4:1、SMPTE) 0.03%以下
出力インピーダンス 47kΩ
周波数特性 10Hz~100kHz +0.5 -1dB
RIAA偏差(30Hz~15kHz) ±0.2dB
チャンネルセパレーション(定格出力) Phono1、2、Tuner、Aux:60dB以上
Tape Mon1、2、3:60dB以上
ハム及びノイズ Phono1、2:70dB以上
Tuner、Aux、Tape mon1、2、3:90dB以上
入力感度/インピーダンス(1kHz) Phono1:1.5mV、3mV、6mV/30kΩ、50kΩ、100kΩ
Phono2:1.5mV、3mV、6mV/50kΩ
(最大許容入力1,000mV、THD0.1%)
Aux、Tuner、130mV
Tape Monitor1、3(Pin):130mV/50kΩ
Tape Monitor2(Pin/Din):130mV/50kΩ
出力電圧 Tape rec1、3(Pin):130mV
Tape rec2(Pin/Din):130mV/30mV
Pre output(定格出力):1.3V
Pre output(最大出力、THD0.1%以下):8V
トーンコントロール Bass:±10dB(50Hz)
Midrange:±5dB(1kHz)
Treble:±10dB(20kHz)
トーンセレクター Bass:100Hz、200Hz、400Hz
Treble:2kHz、4kHz、8kHz
ローフィルター -3dB(20Hz)、12dB/oct
-3dB(40Hz)、12dB/oct
ハイフィルター -3dB(7kHz)、6dB/oct
-3dB(12kHz)、12dB/oct
ミューティング 0、-10dB、-30dB
定格消費電力 50W
外形寸法 幅460x高さ178x奥行373mm
重量 13.3kg