解説　

ダイアモンド差動回路を採用したDCパワーアンプ。

プリドライブ段にダイアモンド差動回路を採用しています。
初段は、ローノイズで大電流の流せるデュアルFETを使用したダイレクトカップル・カレントソース付電圧差動増幅回路、2段目のプリドライブ段は、カスコード、ブートストラップによるデュアル・コンプリメンタリーダイアモンド差動回路を採用しています。そして、最終パワーステージでは、サンスイ・カスタムのNMトランジスタを使用し、電流差動プッシュプル回路で構成しています。
2pole位相補正回路とあいまって高域まで歪の少ない伝送を実現しています。

電源部には、大型EIトランスをシャーシ中央に配置しています。
このトランスは、左右独立2巻線、2整流回路によりフルパワー時でも確実な動作をキープしています。
また、新開発のカスタム電解コンデンサー15,000μFx4を採用しています。

パワートランジスタからの発熱を放散するため、チムニータイプの大型ヒートシンクと、それを生かすボンネットデザインにより放熱に対処しています。

大型パワーメーターを搭載してます。
ピークインジケーターは、0dB～+5dBの間にピークメーターを埋め込むメータースケール(PAT.PEND)になっており、ピークレベルを検出すると点灯動作をし、パルス的信号やミュージックソースなどのピーク値を素早い速度で指示します。

ダイアモンド差動回路を生かすためシンメトリカル・モノフォニック・コンストラクションを採用しています。
信号の流れにそったブロック配置となっています。
また、左右独立したOut Put切換スイッチにより、アンプ内での出力トランジスタから出力端子までの配線を短くし、伝送ロスを最小限に抑えています。

左右チャンネル独立入力ボリューム。

大型インジケーター付パワースイッチ。

予備ACコンセント2回路(連動100W、非連動200W)。

大型アース端子。

EIA規格ラックマウントアダプター付属。

機種の定格

型式	ステレオDCパワーアンプ
実効出力(両ch動作)	110W+110W(8Ω、10Hz～20kHz、THD 0.008%) 110W+110W(8Ω、1kHz、THD 0.003%)
全高調波歪率(10Hz～20kHz)	0.008%以下(8Ω)
混変調歪率(70Hz:7kHz＝4:1)	0.008%以下(8Ω)
出力帯域幅(IHF、THD 0.02%、両ch動作)	3Hz～70kHz(8Ω)
ダンピングファクター(IHF、1kHz、両ch動作)	100(8Ω)
周波数特性(1W)	DC～600kHz+0 -3dB
入力感度/入力インピーダンス(1kHz)	1V/25kΩ
SN比(IHF、Aネットワーク、ショートサーキット)	125dB以上
チャンネルセパレーション(IHF)	105dB以上(1kHz) 98dB以上(10kHz)
ライズタイム	0.5μsec
スルーレイト	±200V/μsec
負荷インピーダンス	4～16Ω
使用スピーカー	A、B:4～16Ω A+B:8Ω以上
定格消費電力(電気用品取締法)	250W
外形寸法	幅430x高さ187x奥行430mm ラックマウントアダプター付:幅482x奥行450mm
重量	20kg ラックマウントアダプター付:20.3kg