SANSUI B-2105 MOS VINTAGE
¥460,000(1999年発売)
解説
パワーMOS FETである2SK405/2SJ115を搭載した最後のモデル。
実動作時に発生する伝送・増幅過程での動作歪をゼロにするために開発されたAdvanced
Hyper α-Xバランス回路を採用しています。
ドライバー段を上下対称バランス型のリニア電流供給方式とした回路で、音の入口から出口までの全系統を通しクローズドループとし、安定性を誇る動作環境を実現しています。
入力をFETのカスケードとし、位相反転なしで−出力を取り出せるNEWダイアモンド差動回路を採用し、上下対称バランス型としたドライバー電源部とあわせて、優れたリニアリティと瞬時の大電源供給能力・高速応答性を得ています。
電源部は、大型低振動トランスを採用し電流供給能力を高めています。
また、アースから完全独立させたクローズドループ構成を採用し、アースノイズの混入がなく、常にクリーンで安定した大電流を供給しています。
電源系と信号系で発生する振動の影響を構造面から排除する筐体設計である強化ツイン・モノラル・コンストラクションを採用し、電源部をアンプの中央に置きパワーユニットを左右対称に配置することで最適重量バランスを実現しています。
これにより振動の発生・伝達を制御し、回路の最短化も達成することで音像定位と位相特性を獲得しています。
優れた減衰特性を活かし、内部干渉や外部振動を排除する金メッキ純銅楕円インシュレーターや、純銅材、テフロンシートを効果的に使用することで、電気的・機械的動作などにより発生する様々な振動や素材の物性がもたらす音色への影響を抑えています。
音楽信号を損なうことなく音量を調整できるよう、ボリュームはパラレル構成とし、接触抵抗を半減させています。
左右独立したツマミは連動し、左右同レベルのコントロールが行えます。
パーツ類には、金メッキ処理、非磁性体化、低インピーダンス化、ハイスピード化、防振対策を徹底しています。
バリアブル入力(NORMAL-1、2)、固定入力(NORMAL、BALANCED)搭載。
スイスノイトリック社製金メッキバランス入力端子採用。
WBT社製の、バイワイヤリング接続及びバナナプラグ対応金メッキスピーカーターミナル、金メッキRCA入力端子を搭載。
6N銅帯バスバー採用、
ボトムシャーシは純銅インナーシャーシと銅メッキアウターシャーシのダブルボトムシャーシとしています。
全てのビスを銅メッキ処理しています。
機種の定格
型式 | ステレオパワーアンプ |
実効出力(10Hz~20kHz、両ch同時動作) | 150W+150W(6Ω) 110W+110W(8Ω) |
全高調波歪率(実効出力時) | 0.008%(8Ω) |
混変調歪率 | 0.008%(8Ω) |
ダンピングファクター | 200(8Ω) |
周波数特性(1W) | DC~300kHz、+0 -3dB |
入力感度/入力インピーダンス(1kHz) | 1V/10kΩ |
SN比(Aネットワーク、ショートサーキット) | 110dB以上 |
ダイナミックパワー | 190W(6Ω) 240W(4Ω) 320W(2Ω) |
エンベローブ歪 | 測定限界以下 |
TIM歪(SWATOOTH) | 測定限界以下 |
スルーレイト | 150V/μsec |
ライズタイム | 0.5μsec |
チャンネルセパレーション(1kHz) | 90dB以上 |
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω |
電源 | AC100V、50Hz/60Hz |
定格消費電力 | 360W |
外形寸法 | 幅460x高さ174x奥行480mm |
重量 | 37.0kg |