オーディオの足跡

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AV-9500DSPの画像
 解説 

音場を自動調整するDSP・AIフィールドコントロールと、デジタルトーンコントロールであるFIR TONEを搭載し、より臨場感のある再生を図ったAVサラウンドアンプ。

サンスイが開発したFIR TONEを搭載しています。
これは、FIRフィルター採用のフルデジタルによるトーンコントロールで、フィルターから出力時間差を解消し、位相特性をリニアにすることに成功しています。
さらに、周波数特性の異なる3つのスロープモードも設定可能で、2chモードでのステレオ再生の際に、ソースの音質を損なわずにトーンの調整が可能となっています。

パワーアンプ部には、フロント、センター、リアの全てにディスクリート構成を採用しており、それぞれのチャンネルを高いレベルで統一させることでパワーバランスを確保しています。
また、センターは実用性を考慮し、2ch独立モノアンプとしているため、デュアルセンター方式も可能です。

ステレオやサラウンドの音声をより効果的に再現するため、チャンネル間のクロストークを改善するツイン・モノラル・パワーユニットを導入しています。

DSPやマイコンなどのデジタル部で発生するノイズが音質に悪影響を与えるのを防ぐため、アナログ部とデジタル部にはそれぞれ専用の電源トランスを採用しています。

アンプとして高音質を実現するために、オーディオ部を中心に厳選されたクオリティパーツを使用しています。
S/Nを向上させたD/Aコンバーター、高音質・大容量を誇るGSIII電解コンデンサー、Saフィルムコンデンサー、音質用抵抗、銅製パーツなどを採用してます。

サンスイオリジナルのDSPを搭載しており、高演算精度DSP素子を3個搭載し、独自に開発したフルデジタルのプロセッシング技術により、サラウンド効果を得ています。
ドルビープロロジックをステアリングロジック回路だけでなく、オートインプットバランス、ドルビー変形BタイプNRまで、全てデジタル信号処理しています。これによりS/N比、チャンネルセパレーションが大幅に改善され、定位感、移動感を向上しています。
また、オリジナルConcertモードやTheaterモードでは、ステアリングロジックから出力された信号をさらにDSPで処理し、セパレーションを損なわずにドルビーサラウンドソースをより自然で効果的に演出することが可能です。
また、サラウンドの成分をフロントに振り分ける3ch Theaterモードも搭載しています。

オリジナルのDSPサラウンドを搭載しており、通常の2chやモノラルで録音されているソフトをデジタル処理してサラウンドにすることが可能です。
HALL、JAZZ CLUB、DOMEなどシチュエーションごとに10種類のオリジナル・DSPサラウンドモードがあり、それぞれ、エフェクトレベル、初期反射時間、ローパスフィルター、ルームサイズ、残響時間(Churchモードのみ)を独自に設定されており、サラウンド効果を楽しめます。
また、サラウンドモードをベースに、パラメーターを調整することで任意の音場が作りだすことが可能です。エフェクトレベルは0~100%、初期反射時間は0~100ms、ローパスフィルターは1~10kHz、ルームサイズは1~16段、残響時間は0.5~5.0secの範囲で調整可能です。調整した各パラメーターはメモリーできます。
(ページ最下部参照)

サラウンド再生時のトーンコントロールであるパラメトリックトーンでは、フロント、センター、リアのそれぞれの低・中・高域を調整可能です。
特に中域は中心周波数を3段階で切替可能です。

捜査状況を4種類の内容に分けて、接続している画面上に表示するオンスクリーン機能を搭載しています。

サンスイは、再生するソフトの特性を内蔵の人口知能で認識し、音場を演奏にもっとも適した値へとフレキシブルに変化させるDSP AIフィールドコントロール機能を搭載しています。
AAA(Adaptive Automatic Adjustment)では、サンスイが設定した標準的な音場をもとに、サラウンド効果を自動調整し、再生している音楽の演奏に合わせて最低な音場状態をキープし続けます。例えばボーカル中心のプログラムを再生する場合には、ボーカル部分でサラウンド効果をあげ、広がり感を強調します。さらにオーケストラなどでは、プログラム自体が持つ自然な広がりを活かしながらサラウンド効果を付加させることが可能です。
また、AAC(Adaptive Active Control)では、設定された音場をもとに、より臨場感が出るよう音の方向感を自動的にコントロールします。例えばライブ録音のプログラムでは、基本動作として、ボーカル部分でステージを、拍手や歓声になると客席側のレベルを強調します。

D/Aコンバーターには1ビットタイプとマルチビットタイプの特長を併せ持つ、アドバンスド インターポラティブD/Aコンバーターを搭載しています。これによりゼロクロス歪の発生を原理的に解消し、高いS/N比とダイナミックレンジを得ています。

フロント、センター、リアのそれぞれに対してパワーアンプを接続することのできるプリアウト端子を搭載しています。また、サブウーファー用モノ端子も搭載してます。

再生中に異なったソースを裏録できるビデオ1/レックセレクターを搭載しています。

マルチコントローラーにより簡単操作が可能なラーニングリモコンを搭載してます。

写真のサイドウッドは別売りでした。

機種の定格
型式 AVサラウンドアンプ
<オーディオ部>
実用最大出力
(EIAJ、6Ω、両ch動作)
フロント:105W+105W
リア:55W+55W
センター:55W+55W
周波数特性
(1W出力時)
Phono:20Hz~20kHz ±0.3dB
CD Direct:10Hz~100kHz +0 -3dB
SN比(Aネットワーク) Phono:73dB
CD、Tuenr、Tape1/DAT、Tape2、Video1、2、3、VDP、BS、V-AUX:90dB
DSPトーンコントロール
2ch再生時(Slope1、2、3) Bass:±10dB(50Hz)
Mid:±8dB(1.5kHz)
Treble:±10dB(15kHz)
サラウンド再生時 Bass:±10dB(50Hz)
Mid:±8dB(Q:Narrow/Normal/WIde、fo:750Hz/1.5kHz/3kHz)
Treble:±10dB(15kHz)
<ビデオ部>
入力感度/
インピーダンス(1kHz)
Video1、2、3、VDP、BS、V-AUX:1.0Vp-p/75Ω
S-Video 輝度信号:1.0Vp-p/75Ω
色信号:0.286Vp-p/75Ω
周波数特性 Video1、2、monitor:5Hz~10MHz +0 -3dB
<サラウンド部>
周波数特性
(Dolby Pro Logic)
Front、Center:20Hz~20kHz +0 -3dB
Rear:20Hz~6kHz +0 -3dB
<デジタル部>
サンプリング周波数 32kHz、44.1kHz、48kHz
入力感度 Optical:-23dBm~-14dBm
<総合>
定格消費電力 250W
外形寸法 幅430x高さ160x奥行444mm
重量 17.0kg
付属 ラーニングリモコン RS-1450
別売 リアルサイドウッド SW-AU2(1セット、¥12,000)