SANSUI AU-555A
¥41,800(1970年頃)
解説
AU-555をグレードアップし、内容、デザインを一新したPBシリーズのプリメインアンプ。
全段をシリコントランジスタで構成しています。
パワートランジスタにシリコントランジスタを採用した純コンプリメンタリー・ダーリントン回路のSEPP・ITL・OTL方式を採用しています。
電解コンデンサが音楽信号に与える悪影響を避けるため、極力直結回路を用い、コンデンサを少なくし、必要な部分は回路インピーダンスを高くして、マイラーコンデンサを使用しています。
また、電解がどうしても必要な部分にはマイラーコンデンサを並列に接続して、高域特性を改善しています。
Bass、Midrange、Trebleのトリプル・トーン・コントロールを搭載しています。
また、クリック・ステップ式コントロールなので、プログラム及び、ルーム・アコースティックのより正確な補正が行えます。
プリアンプ部は特に選別された低ノイズ・シリコントランジスタを使用して、ノイズを小さくしています。
初段から最終出力段までの全増幅回路をNFアンプで構成しており、周波数特性、歪、S/Nを改善しています。
プリアンプ部とメインアンプ部は切り離しが可能です。
メインアンプとプリアンプ電源には、それぞれ独立したリップルフィルター回路をつけています。
これによりハム成分が完全に遮断され、電源が安定化されています。
2系統のスピーカー出力を搭載しています。
NF型のローフィルター、ハイフィルター、ラウドネスコントロール、録音時に同時にモニターできるテープモニター回路、ヘッドフォン端子などの機能を搭載しています。
機種の定格
型式 | ステレオ・プリメインアンプ | ||||
<メインアンプ部> | |||||
定格出力 |
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全高調波歪率 | 0.5%以下(定格出力) | ||||
混変調歪率(SMPTE、60Hz:7000Hz=4:1) | 0.5%以下(定格出力) | ||||
パワーバンドウィズ(IHF) | 20Hz~40000Hz(8Ω) | ||||
周波数特性 | 20Hz~40000Hz、±1dB | ||||
チャンネル・セパレーション | 60dB以上(1kHz、定格出力) | ||||
ハム及び雑音(IHF) | 100dB以上 | ||||
入力感度/インピーダンス | 1V(定格出力)/100kΩ以上 | ||||
負荷インピーダンス | 4Ω~16Ω | ||||
ダンピング・ファクター | 50(8Ω負荷) | ||||
<プリアンプ部> | |||||
出力電圧 | 最大出力:5V 定格出力:1V |
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全高調波歪率 | 0.1以下(定格出力電圧) | ||||
周波数特性 | 20Hz~30000Hz、±1dB | ||||
チャンネル・セパレーション(1kHz、定格出力) | Phono1、2:45dB以上 Tuner、AUX:50dB以上 |
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ハム及び雑音(IHF) | Phono1、2:70dB以上 Tuner、AUX:80dB以上 |
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入力感度/インピーダンス(1kHz、定格出力電圧) | Phono1、2:2mV/50kΩ Tuner:180mV/50kΩ AUX:180mV/50kΩ Tape Play(Pin):180mV/50kΩ Tape Recorder(Din):180mV/50kΩ |
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録音出力(1kHz、入力電圧) | Tape Rec(Pin):180mV Tape Recorder(Din):30mV |
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イコライザー | Phono:RIAA NF型 | ||||
コントロール | Bass:30Hz、±12dB Midrange:1.5kHz、±5dB Treble:15kHz、±10dB Loudness:+3dB(10kHz)、+8dB(50Hz) |
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スイッチ | ロー・フィルター:50Hz、-8dB ハイ・フィルター:10kHz、-7dB |
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<総合> | |||||
電源 | 100V、50Hz/60Hz | ||||
消費電力 | 130W | ||||
外形寸法 | 幅395x高さ127x奥行278mm | ||||
重量 | 8kg |